みなさんの映画評論1
ミニシアターフレンズ

血と骨

◆血と骨(日本)
監督:崔洋一
出演:ビートたけし/新井浩文/田畑智子/オダギリジョー

内容:信じるのは自分の肉体のみであり、常識や道徳の欠片すらもたない欲望の化身、金俊平と息子・正雄との壮絶な対立と葛藤。そして夫の呪縛の中で子供を守り、凛として生きる女・英姫の波乱に満ちた一生…。
11/6公開(松竹系)

主人公・金俊平の壮絶な生き様が強烈なインパクトを持つ。暴力、セックス、金…。
ここまで初志貫徹だと、ある意味、理想の人生なのかもしれない。良いことをするにも悪いことをするにも極めるには勇気が必要なのだから。金俊平演じるビートたけしの暴れっぷりはさすがに絵になるなあ…。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日17時01分)


モンスター

◆モンスター(アメリカ)
監督:パティ・ジェンキンス
出演:シャーリーズ・セロン/クリスティーナ・リッチ/ブルース・ダーン

内容:アメリカ初の女性連続殺人犯として、社会を震撼させたアイリーン・ウォーレスの真実。それは人を信じ、裏切られ、それでも人を信じた一人の女性の人生が、せつなく胸に迫る。
9/25公開(シネマライズ)

今年のアカデミー賞でシャーリーズ・セロンが主演女優賞を獲った作品。実在の人物に似せるため太ったり、特殊メイクしたり、肩をいからせたりする。彼女の女優歴の中ではターニング・ポイントとなる映画かもしれない。

その主人公アイリーン・ウォーレスのすさまじい人生は現実ゆえか物悲しい。誰にも好かれることのなかった彼女のこの世でたった一つの希望、もしくはこの世に生まれてきた唯一の意味が描かれる。

そんな悲惨な人生のアイリーンだが、シャーリーズ・セロン自身も15歳の時、家の中で銃を乱射する父親を母親が射殺する(正当防衛)のを目撃しているのだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時13分)


春夏秋冬そして春

◆春夏秋冬そして春(ドイツ・韓国)
監督:キム・ギドク
出演:オ・ヨンス/キム・ジョンホ/キム・ヨンミン

内容:深い山間の美しい湖上に漂う寺。穏やかに歳月を過ごす子供と老僧。人生を四季になぞらえ"桃源郷"の片隅で人間の時間の流れを悠然と見つめる…
10/30公開(Bunkamura ル・シネマ)

キム・ギドクの映画って一風変ってて、人間の欲望の限界を垣間見せるようにしてるんだけど、今回は仏教的見解。人間なかなか、煩悩を捨て去れないようで、けれど、それが見る者にとっては非常に楽しい。

湖上のぽつんとお寺がある設定なんだけど、先日、北朝鮮のドキュメンタリーを見てたら、そこに出てた白頭山にある湖になんか似ていた。そういう含みもあるのだろうか?

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時14分)


コニー&カーラ

◆コニー&カーラ(アメリカ)
監督:マイケル・レンベック
出演:ニア・ヴァルダロス/トニ・コレット

内容:スターを夢見る幼友達の2人は偶然に殺人事件を目撃してしまい、身を隠すためにドラッグ・クイーンになりすまし、ショーに登場する。絶妙なパフォーマンスと過激なトークでクラブのスターになった2人は今まで経験したことのない絶賛を浴びるが…
11/13公開(日比谷スカラ座2)

コニーとカーラは売れないコンビ・タレントで、殺人事件を目撃するために逃亡したロサンゼルスで、ドラッグ・クイーンとしてブレイクする。この2人、毒舌が得意で、日本で言えば、友近と青木さやかがコンビを組んでるようなもの。

そして2人はミュージカルが大好き。ミュージカルの曲がたくさん流れるので、その方面に詳しい人ならなお楽しめる。彼女たちを追う悪者役にもミュージカル好きがいるのが笑える。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時21分)


砂と霧の家

◆砂と霧の家(アメリカ)
監督:ヴァディム・パールマン
出演:ジェニファー・コネリー/ベン・キングスレー

内容:亡き父の形見であるその家に住むキャシーは政府の手違いから家を失う。代りに家を手に入れたのは政変で祖国を追われたベラーニ元大佐一家。愛する家族と共にもう一度幸せを掴もうとするベラーニ。一方、キャシーも家族の思い出が詰まった家を取り戻そうとする…
11/6公開(丸の内ピカデリー2ほか松竹・東急系)

アカデミー賞にもノミネートされたベン・キングスレーと○○の演技は上手いでしょう。また家を特別のものに捉えるお話も日本っぽくて我々にはわかりやすいかもしれない。それにイランからの亡命家族という、タイムリーなイスラム人も出てくる。

けれども、ラストにはちょっと承服しかねる。これがアメリカ人の他民族に対する見方なのかもしれない。そうであるなら、最近、言われているように悪いのはやっぱりアメリカなのかも…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時23分)


TUBE

◆TUBE(韓国)
監督:ペク・ウナク
出演:キム・ソックン/ペ・ドゥナ/パク・サンミン

内容:ラッシュアワーのソウルで地下鉄が乗っ取られた!犯人は国家機密諜報機関から抹殺されようとした元工作員。乗客たちを人質に爆弾を車内にしかけ、目指すは構内のはずれにある発電所。この絶体絶命の状況を救うべく1人の若手刑事が列車内に潜入する。
11/6公開(東劇ほか)

初っぱなから、テロリストが白昼の空港で堂々と要人を暗殺し、スワットのような特殊部隊に取り囲まれながらもその包囲網を少人数で突破してしまう。そんなあ…。嘘っぽい。けれども、そんな風に考えずにスーパーマンがテロリストになったら…、と考えたらどうだろう?

さらに良い側にもそんなスーパーマンな男が出てくる。スーパーマンVSスーパーマン。夢の対決である。話はそれに往年の日本の名作(?)『新幹線大爆破』を掛けたようなもの。こっちのほうは地下鉄だが、宇津井健みたいなキャラも出てくる?!

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時24分)


運命を分けたザイル

◆運命を分けたザイル(イギリス)
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ブレンダン・マッキー/ニコラス・アーロン

内容:1985年、英国人登山家ジョー・シンプソンとパートナーのサイモン・イェーツはペルーのアンデス山脈にある、標高6600メートルの難関、前人未踏のシウラ・グランデ峰西壁登頂に成功する。しかし下山途中に山は一変して嵐に見舞われる…
2005年お正月第2弾公開(テアトル タイムズスクエア)

ペルーの山に登った2人のイギリス人が体験した遭難を描く。2人は生存しているので、彼らのインタビューを交えながら再現フィルムのような構成になっている。けれど、最後まで一貫してこの方式なので、死というものに直面した現実感がない。ラストに行くにしたがって、徐々にインタビューでも彼らの顔を映さないようにしたほうが緊迫感が増したと思うのだが。

それにしても再現されたこの映画には山で2人が会話するシーンがほとんどない。あんな寒いところで、それもやることは喋らなくても大体わかる状況ではそうなるのだろうか?けれど、それが逆に心地よい気がする。なんでもかんでも言葉で説明したがるどこかの国の映画やドラマよりは良いものである。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時25分)


オールド・ボーイ

◆オールド・ボーイ(韓国)
監督:パク・チャヌク
出演:チェ・ミンシク/ユ・ジテ/カン・ヘジョン

内容:ごく平凡な人生を送っていた男はある日突然誘拐され、理由も分からないまま15年監禁されたのち解放される。一体なぜ、誰の指示で!?
11/6公開(シネマスクエアとうきゅう/有楽町スバル座ほか)

今年のカンヌ映画祭でグランプリ(最高賞はパルム・ドール)を獲得した作品。カンヌではタランティーノが審査員長をしただけあって、いかにも彼が好みそうな作品。日本のマンガ原作があるのだが、この韓国映画はもっとハードな、ちょっとイタい内容にしている。

日本だと原作そのままに映像化してしまいそうなので、逆にこのほうが良かったかもしれない。あと、内容以外でも「そこまでするぅ〜?」というような本当にイタいシーンもあるので、特に心臓の弱い方は要注意。ある意味、ホラー映画よりも怖いかも…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時25分)


イブラヒムおじさんとコーランの花たち

◆イブラヒムおじさんとコーランの花たち(フランス)
監督:フランソワ・デュペイロン
出演:オマー・シャリフ/ピエール・ブーランジェ/イザベル・アジャーニ

内容:家族の愛情も知らずに思春期を迎えた13歳のユダヤ人少年モモが、人生の晩秋にさしかかったトルコ移民の商人イブラヒムと出逢い、限りない愛情を注がれ人生の楽しみ・喜びを知っていく…
11/20公開(恵比寿ガーデンシネマ)

パリで出会うアラブ人の老人と、ユダヤ人の少年。今の国際情勢を思うと、何か起こりそうだけど、この時代はまだまだ平和なほうだったのかもしれない。それくらい悪い人は出てこないお話になっている。2人のやりとりも面白く、歌も軽快なのである。

だからなのか、僕のような疑い深い人間から見ると、なんか物足りない。それとも、日本人には分かりづらいのだろうか?平和な、今よりもギスギスとはしていない時代で、それを描くことにより、今の時代を憂えているのかもしれないが。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時26分)


ニュースの天才

◆ニュースの天才(アメリカ)
監督:ビリー・レイ
出演:ヘイデン・クリステンセン/ピーター・サースガード

内容:1998年、米国内で最も権威ある政治雑誌の記事が捏造であることが発覚。米国メディアに大きな衝撃が走った。ニュースを報道する側が自ら報道される存在になっていく過程をスリリングに描き出すことで浮き彫りになる、究極の真実。
11/27公開(ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ)

ジャーナリズムの欠陥を暴く作品。アメリカで実際に起こった事件を元にしている。キャストが地味で、話も地味に展開していくけれど、見終わった後は何かと考えさせられる。よくできている映画である。

ただ、あまり予備知識を入れておくとこの映画を楽しめないかもしれない。終った後に「オオッ!」と思うか、「なんだ、こんなもんか…」と思うか、前者になりたいのなら、何も知らないで見ることをオススメします。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時29分)


クリスマス・クリスマス

◆クリスマス・クリスマス(日本)
監督:山口博樹
出演:大倉孝二/伊藤歩/近藤芳正

内容:「ファンタジー保存協会」という摩訶不思議な秘密組織を中心に展開されるストーリー。劇団WAHAHA本舗の俳優兼作家すずまさ原作。
12/4公開(シネ・アミューズ)

演劇の映像化ということもあって、セリフは面白い。「ファンタジー保存協会」の連中たちの掛け合いはテンポもあて軽快だ。この「ファンタジー保存協会」、言ってみればスポーツ紙に"カッパ発見!"とかいうデマを流すことをするのである。まあ、本人たちにも言い分はあるのだが…。

主演の大倉孝二は最近、ドラマやCMでよく見かけるようになった有望株。独特の風貌と動きがユニーク。けど気持ち悪いというわけではなく、どこか憎めないキャラクターである。脇を固める人たちもコメディならお任せの方たちばかりなので、安心して観ることができる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時31分)


スーパーサイズ・ミー

◆スーパーサイズ・ミー(アメリカ)
監督:モーガン・スパーロック

内容:ある日、監督は肥満症に悩む若い女性2人が「こうなったのはハンバーガーのせい」という理由でファーストフード店を訴えた報道を目にする。そこで監督は“僕をスーパーサイズにしよう”と人体実験を開始した、というドキュメンタリー。
2005年お正月公開(シネマライズ)

監督自ら難問に立ち向かうべく(?)、1ヶ月間、朝昼晩、マクドナルドしか食べない生活をしたものを撮ったドキュメンタリー、というか実験映画。しかも「スパーサイズはいかがですか?」という店員の声を拒否してはいけないというルールまで作っている。

で、この監督の彼はベジタリアンの彼女と暮らしてるので、こういう非健康的な食事に慣れてない。ゲロは吐くわ、気分がどんどん悪くなるわでさあ大変である。健康診断は随時、受けて体のチェックはしているのだが。同じドキュメンタリー監督として有名なマイケル・ムーアとはまた違った意味で笑わせてくれる映画である。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時40分)


ポーラー・エクスプレス

◆ポーラー・エクスプレス(アメリカ)
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス

内容:イブの夜、少年の家の前に突然あらわれた謎の列車「ポーラー・エクスプレス」。行き先は、地球のてっぺん北極点。冒険に次ぐ冒険の先に待っているのは、今まで誰も見たことのない、初めてのクリスマス…
11/27公開(丸の内ルーブルほか松竹・東急系)

新しい方式で作られた全編CGアニメ。トム・ハンクスが車掌役(のCG)なんだけど、こういうファンタジックな鉄道ものって(『銀河鉄道999』のように)、車掌はいつもコメディ・リリーフのような気がする。

監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『フォレスト・ガンプ』のロバート・ゼメキス。CGアニメらしい撮り方(描き方?)もあるし、ジェット・コースター感覚のアクション・シーンはスリリングで楽しいけれども、人物の表情はやっぱりまだまだ。それでも少しずつでも進歩しているようで、いつかは俳優さんたちが廃業してしまうのではないだろうか?

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時40分)


レディ・ウェポン

◆レディ・ウェポン(香港)
監督:チン・シウトン
出演:マギー・Q/アンヤ/ダニエル・ウー

内容:ローマのホテルで長身の美女による暗殺事件が発生。犯人はCIA捜査官に身柄を確保されるが口封じのために殺されてしまう。黒幕のマダムMは運動能力に優れた美しい少女を世界各地から誘拐し、美貌と肉体を武器にする暗殺者を構成、彼女たちの運命とは?
12/11公開(新宿ジョイシネマ3)

10歳くらいの運動神経に長けている少女たちを世界中から誘拐してきて、無人島で人間兵器としての訓練を受けさせ、16、17歳くらいで暗殺者として仕事させようというとんでもないストーリー。誘拐したのは40人だが、その中から残るのは何人か?訓練には彼女たち同士で戦わせ、生き残ったものが次のステップに行けるというものもあるので、サバイバルな状況なのだ。

彼女たちの訓練姿はタンクトップに短いパンツ姿で、さらには浜辺を波しぶきを受けながら走ったりするので、ちょっとエロチック。もっとも、暗殺者になってからはそういう色気を武器にしてミッションを遂行していくので、そういうものも身につけなければいけない。非常の世界なのだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時41分)


ベルヴィル・ランデブー

◆ベルヴィル・ランデブー(フランス・カナダ・ベルギー)
監督:シルヴァン・ショメ

内容:戦後まもないフランス。幼少時代から祖母に育てられたシャンピオンは自転車を買い与えられたのをきっかけにトレーニングに励み、やがてツール・ド・フランスに参加。しかしレース中にマフィアに誘拐され、太平洋を隔てたベルヴィルという港町に拉致される。アニメ。
12/18公開(テアトル タイムズスクエア)

昔懐かしい風なアニメ。こんなのあった気がすると思わせるキャラクターやメカニックのデフォルメ。貨物船ものすごく縦長に描かれてるし、舞台となるベルヴィルも架空の街でみんなの動きが楽しい作品。

誘拐された孫をおばあちゃんと飼い犬の迷コンビがハチャメチャな(だからアニメなんだけど)活躍で彼を助けようとする。途中から合流した3人の元シンガーのおばちゃんたちもユニーク。おばあちゃんにご馳走するのは蛙料理なのです!

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時41分)


ボン・ヴォヤージュ

◆ボン・ヴォヤージュ(フランス)
監督:ジャン=ポール・ラプノー
出演:イザベル・アジャーニ/ジェラール・ドパルデュー

内容:ナチスドイツ占領下のフランス。金持ちたちは戦火を逃れ、ボルドーのスプレンディッド・ホテルに集まっていた。人気女優のヴィヴィアンヌも、その愛人の政治家ボーフォールと共に身を寄せていた。そこへ彼女の殺人の罪を被り、囚われの身となってた青年が現れ…
12月上旬公開(シャンテ シネ)

これは一級のエンタテインメント作品。第二次大戦前夜から始まるけど、そこにある暗さを主題にするのではなく、そこで殺人事件や戦争に巻き込まれていきながらも逞しく生きる人々を映し出していく。

偽りの殺人罪に問われた青年の活躍が楽しい。彼を陥れた元カノ(イザベル・アジャーニ)の男たちを自分の女の色香で翻弄していく様も話を盛り上げてくれる。音楽(BGM)はほとんどないのだけれど、何かと雑音が多く戦争前夜の喧騒を表しているのも面白い。こういう作品が大勢で楽しく見る映画なのかもしれない。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時47分)


約三十の嘘

◆約三十の嘘(日本)
監督:大谷健太郎
出演:椎名桔平/中谷美紀/妻夫木聡/田辺誠一

内容:豪華寝台特急トワイライトエクスプレスに乗り込む6人の詐欺師たち。ある事件から解散していたチームが再び結集。3年ぶりの大仕事は成功したのだが…
12/18公開(シネクイント)

舞台原作で、場所もほぼ列車の中に限定なのだが、会話の妙が楽しく、飽きさせない。詐欺師の面々がどこまで本音を言ってるのか…見ているうちにこちらも疑心暗鬼にさせられる。

実際問題、日本にこんな詐欺師はいるのだろうか?確かに日本人は世界中でも騙しやすいほうではあるし、いても全然不思議じゃない。詐欺師と言えど、オレオレ詐欺よりは高度かもしれないが…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時48分)


レイ

◆レイ(アメリカ)
監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェイミー・フォックス

内容:レイ・チャールズ―盲目の彼だけに見えた確かなもの、それは…。心の闇を乗り越え、音楽のジャンルを超越し、自らの才能によって人生に光をもたらした偉大な天才の真実を描く。
1月下旬公開(みゆき座/シネマライズ)

レイ・チャールズの一生がよくわかる作品。音楽はもちろんだが薬と女の面もすごかった。ただ、それが彼の幼い頃のトラウマ―弟の溺死を防ぐことができなかった―に理由があった。

主演のジェイミー・フォックスの演技はまさしくレイ・チャールズである。これもすごい。実はレイ・チャールズの曲はそんなに聴いたことはなかったのだが、この作品を見ると、なんだか彼のCDを聴きたい心境になった。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時48分)


マイ・ボディガード

◆マイ・ボディガード(アメリカ)
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン/ダコタ・ファニング

内容:男は生きる目的を失っていた。少女は男の閉ざした心に優しい心をひと目で見抜いた。男は元CIAの特殊部隊員。裕福な実業家の娘である少女のボディガードとして雇われる。男が少女と心を通わせ始めたとき、事件は起った…
12/18公開(丸の内ピカデリー2ほか)

幼い子が誘拐されるのは心の痛むもの。しかし、それがビジネスまでになってるという状況はスゴい。貧富の差が生むものは大きいということだろうか?

主演のデンゼル・ワシントンの演技は今更言うまでもないだろうけど、今回もかなりのもので、映画自体は彼のワンマンショーの感もしないではない。ダコタ・ファニングもいいんだけど、彼女は後半部分にはあまり出てこないので、そうなるとデンゼル・ワシントンしかいないお話のようになってしまう。それが悪いわけではないんだけど…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時51分)


ライフ・イズ・コメディ!

◆ライフ・イズ・コメディ!(アメリカ・イギリス)
監督:スティーヴン・ホプキンス
出演:ジェフリー・ラッシュ/シャーリーズ・セロン/エミリー・ワトソン

内容:『ピンク・パンサー』のクルーゾー警部でお馴染みのピーター・セラーズは世界中の人々を爆笑の渦に巻き込み、アカデミー主演男優賞に二度ノミネートされるという華麗な経歴の一方、その一生はどんな出演作品よりもドラマティックで波乱万丈だった…
正月第二弾公開(シャンテ シネ/ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ)

『ピンク・パンサー』は好きな映画だったけど、主演のピーター・セラーズがどういう人かは知らなかった。とんでもない人である。でもそれがお話としては面白いんだけど。芸人という感じがすると言えば日本人にもピンと来るのかもしれない。

そんな彼と悪友のような関係なのが『ピンク・パンサー』の監督であるブレイク・エドワーズも面白い。役を演じているジョン・リスゴーは個人的にファンなので、それもグッド!


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時52分)


インストール

◆インストール(日本)
監督:片岡K
出演:上戸彩/中村七之助/神木隆之介

内容:17歳の女の子が抱くかすかな疼きと再生の物語
上戸彩と神木隆之介。2人の人気赤丸急上昇の俳優たちの見せる、ちょっと思春期なお話。監督は映画以外の出身なので、ちょっと心もとない。よって、この2人の演技が全てといっても良い。けれど、2人は見事に期待に応えている。
12/25公開(シネ・リーブル池袋/アミューズCQN)

原作は最年少で芥川賞(直木賞だっけ?)をとった綿矢りさ。彼女の短編である。だから、本当はこの話はそんなに尺がないのだろう。そんな感じで進行していくのである。2人の演技が全てなのはそんなところにも原因がある。導入部分がとっつきにくい人もいるんじゃないかと思うけど、それを乗り越えられれば楽しめる作品である。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時52分)


酔画仙

◆酔画仙(韓国)
監督:イム・グォンテク
出演:チェ・ミンシク/アン・ソンギ/ソン・イェジン

内容:貧しい家に生まれながらも筆一本で宮廷画家にまでのぼりつめた実在の鬼才・スンオプ。酒と女を愛し、興がのると神業のような作品を生み出す酔画仙と称されたスンオプの芸術世界と彼の破天荒な魂の遍歴。
12/18公開(岩波ホール)

酒と女が好きな放浪の画家。韓国のチャン・スンオプである。水墨画を描くというのがわかりやすいかもしれない。彼の生涯を描く。韓国では当り前のことなので、歴史に関する描写のシーンでは、日本語の字幕がつく。なかなかに親切な配慮。

芸術家というのは必ずしもそうでなければいけないことではないのだが、この主人公は壮絶な生き方に身を投じる。まあ、そうでないと映画化されないだろうけど。そんな彼の生き方は自分たちが絶対できないものだけに、彼の身になって映画を見ていくと、自分も芸術家になった気になってくる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時53分)


カンフーハッスル

◆カンフーハッスル(中国・アメリカ)
監督:チャウ・シンチー
出演:チャウ・シンチー/ユン・ワー/ユン・チウ

内容:文化革命前の混沌とした中国。それは悪が横行する華やかな世界と、大多数の貧しい人々が相対する不安な時代だった。強くなるためには、悪にならなければならない…。そう確信して生きてきたチンピラ・シン(チャウ・シンチー)は、頼りにならない相棒とともに、今日もせっせとコソ泥を繰り返す。
1/1公開(渋谷東急ほか全国松竹・東急系)

CGを頻繁に使ってる(または全部がCGでの作品)作品って、本当にCGの良い特徴を活かしているのか、首をかしげるものも多いのだが、この作品に関しては感心してしまうほどCGの使い方が秀逸。チャウ・シンチーは『少林サッカー』以上のものを作るのは容易ではないと思ってたのだが、いとも簡単に超えてしまった。

そして、いつものように決してカッコ良くないキャラが大活躍するのである。これ、チャウ・シンチー自身が一番カッコ良く見せるためにそうしてるのかなあ。主役兼監督だから仕方ないか…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時54分)


サマリア

◆サマリア(韓国)
監督:キム・ギドク
出演:クァク・チミン/ソ・ミンジョン/イ・オル

内容:ヨジンは父とふたり暮らしの、どこにでもいるような普通の10代の少女。そして、彼女の親友チェヨンもまた普通の10代の少女。でも、援助交際をしている。ヨジンはそれを嫌いながらも、親友チェヨンのために"見張り役"を買って出るが…
陽春公開(恵比寿ガーデンシネマ)

仲の良い女子高生2人が1人がマネージャーのようになって売春をしている。お金をためてヨーロッパ旅行に行きたいのだ。けれど、2人の心の奥底にある感情はそんなに簡単なものではない。

この監督の作品に共通しているのだが、描く人間たちが純愛を欲しているのである。けれど、みんな、愛情表現が下手で物語は悲しい方向に向う。この作品も見てて悲しい。売春は違法行為なのだが、彼らの行動を見てると泣けてくる。そして、女の子2人のうち、1人はいともあっさりと死んでしまう。けれど、そこからが本当の始まりだったのだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時55分)


ソン・フレール

◆ソン・フレール(フランス)
監督:パトリス・シェロー
出演:ブリュノ・トデスキーニ/エリック・カラヴァカ/モーリス・ガレル

内容:ブルターニュの海辺で穏やかに海を眺める二人の兄弟。不治の病に冒された兄トマ。看護し、見守る弟リュック。長く疎遠だった二人を結びつけたのは近く訪れるであろう兄の死だった…
お正月第2弾公開(ユーロスペース)

2人兄弟の自分の兄が病気で弟に助けを求めてくる。自分の男2人の兄弟なので、この映画の兄弟(自分は弟なので、特に弟)の気持ちはよくわかる。けれど、今まで兄貴という立場だった者がこんなに情けない姿で助けを求めてこられると困惑する。映画はそんな弟の気持ちをよく表している。

あと、監督がそういう人なのか、弟がホモでパートナーとの同棲生活も描かれる。男同士の性交渉のシーンもある。プラス、病気の兄が病院でブラブラさせているところがノーカットで描かれる。ヌーディスト・ビーチのシーンもあるのだが、女は遠くにしか映さない。自分はヘテロなんで、これもまた困惑する…。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時57分)


いぬのえいが

◆いぬのえいが(日本)
監督:犬童一心
出演:中村獅童/伊東美咲/宮崎あおい

内容:犬と一緒に暮らすことは毎日が幸せの連続。でも時には腹の立つことや、悲しくて泣きたくなることがあるのも事実。ドッグフードのCMが関係者の発言で次第にトンでもないものに変貌していったり、飼い犬を失った悲しみを描く感動などがリレー形式でつながっていく。
2005年3月春休み公開(全国)

犬を飼ってる人に捧げる映画。犬好きの人が見たら、誰でも最後には号泣すると思う。それほど犬好きでない僕でもちょいとホロリと来たのだから。

オムニバスではあるんだけど、話によってはリンクされていて、それが導入を笑わせておいて、感動シーンに上手く進行していくのだ。その辺は上手いと思う。あと、犬たちの演技である。たぶん、どのシーンも時間がかかって苦労したんだろうなあ。動物の出てくる映画は大変なんである。動物がみんな言うこと聞くわけじゃないからなあ…。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時57分)


オオカミの誘惑

◆オオカミの誘惑(韓国)
監督:キム・テギュン
出演:チョ・ハンソン/カン・ドンウォン/イ・チョンア

内容:ごく普通の高校三年生、ハンギョンは両親の離婚後、父親と暮らしていた。が、父親と死別。母親に引き取られてソウルにやってくる。そこで出会った2人の超イケメン。2人は純粋なハンギョンに恋をしてしまう…
3月公開(シネカノン有楽町/アミューズCQN)

イケメン韓国男優2人が、さほど美人でもない女の子を取り合う。なんだか少女漫画のような展開だけど、監督がときおり見せるシリアスな画作りとストーリーがマッチしてない感もあるなあ。

ただ、女の子のトボけたキャラクターを2人の男の子が引っ張り合う前半部はコメディ・タッチで見てて楽しい。後半部にもっとシリアスな展開が待っているが、ツボにはまったら泣けるかもしれない。人生に苦労してる人は泣けないだろうけど…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時59分)


コーヒー&シガレッツ

◆コーヒー&シガレッツ(アメリカ)
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ロベルト・ベニーニ/スティーヴン・ライト/ジョイ・リー

内容:ジャームッシュ作品常連の個性派揃いの面々が、カフェを舞台にコーヒーを飲みながら、タバコを吸いながら、どうでも良さそうで、良くない、会話を繰り広げる。
春休み公開(シネセゾン渋谷)

オムニバス作品でいろんな喫茶店での会話をメインに作られている。大きなアメリカ人が小さいテーブルを一つはさんで会話していく様子は、ホントにそうなんだろうけど何だか面白い。

会話の内容も最初のほうはよくあるような風景が多かったのだが、後半はかなり変わった内容も数多くなってくる。そして本人たちがそのままの名前や素性で出てくるというのもまた面白い。特にビル・マーレーはそのまま変人(?)で出てくる。爆笑ものだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日18時59分)


オペラ座の怪人

◆オペラ座の怪人(アメリカ)
監督:ジョエル・シュマッカー
出演:ジェラルド・バトラー/エミー・ロッサム

内容:世界的大ヒットミュージカルの完全映画化
1/29公開(東宝洋画系)

舞台のほうも熱心に宣伝しているが、僕は舞台のほうは知らない。けれども映画を観る限りだけども、同じようなものではと感じた。何と言ってもあのテーマ音楽。殺人が起こるたびにあのテーマ曲が流れるのだ。トレンディドラマみたいだなあ。

リフもほとんど歌いながら語られるのでミュージカルの苦手な人には苦しいかも。歌いながらだから、ストーリーもそんなに込み入ってものじゃないしなあ。美術・衣装は当り前かもしれないけど、こういう時代ものは立派の一言に尽きる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時00分)


火火(ひび)

◆火火(ひび)(日本)
監督:高橋伴明
出演:田中裕子/窪塚俊介/岸部一徳/黒沢あすか

内容:独自の古代穴窯による信楽自然釉を成功させて陶芸界に新風を吹き込み、また息子・賢一の発病をきっかけに骨髄バンク運動を始め、全国の白血病患者を勇気づけ続ける女性としても名高い神山清子の姿を描く。
1/22公開(シネスイッチ銀座/新宿武蔵野館/関内MGA)

女優・田中裕子の本格的な復帰作と言っていいかもしれない。僕の知り合いに彼女に会ったものがいるのだが、ご主人(沢田研二=ジュリー)の陰でひっそりと彼を支えているような人だったそうだ。今回の復帰もご主人とよく話し合った上でのことだったらしい。

その彼女の意気込みと高橋伴明監督の演出がピッタリはまった感じだ。中年女性としても彼女の演技の確かさをまざまざと感じさせられる。監督は他の演技の不確かな女優たちはビシバシしごいているのが画面からもうかがえる。それに応えようとする俳優たちの頑張りがスゴイと思ってしまう作品。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時01分)


デーモンラヴァー

◆デーモンラヴァー(フランス)
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:コニー・ニールセン/クロエ・セヴィニー/ジーナ・ガーション

内容:入り乱れる人間関係、錯綜する情報、裏切りにつぐ裏切りの企業社会を舞台にしたスタイリッシュ・サスペンス。
春公開(シアター・イメージフォーラム)

サスペンスとは言え、産業スパイなので、かなり地味めにストーリーは展開する。ただ、それが逆に(僕のような人間には)良かったりする。

けれども、展開に詰まったのか、もうちょっとエンターテインメントに仕立てたかったのか、後半部はかなりのアクション劇に展開していく。う〜ん、俳優陣が良いだけに(みんな大人のカッコ良さがある)残念!

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時11分)


復讐者に憐れみを

◆復讐者に憐れみを(韓国)
監督:パク・チャヌク
出演:ソン・ガンホ/シン・ハギュン/ペ・ドゥナ

内容:姉の腎臓移植のため誘拐を画策するが、思わぬ展開が待つ。そこから始まる復讐劇。
2/5公開(新宿武蔵野館)

『JSA』『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督で勝手にこの監督の傾向を書くと、前半はコミカルな展開をして、後半になるとかなりハードになる。今回もこのような感じ。

主演の3人がそれぞれに人生の悩みを抱えている。根底にあるのは貧富の差のような気がしてくる。そういうカット割りもあるし。カットに関しては他の2作品よりこの監督のセンスの良さが出ていると思う。なかなかイケてる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時11分)


天上草原

◆天上草原(中国)
監督:サイフ/マイリース
出演:ナーレンホア/ニンツァイ

内容:心に傷を負い失語症に陥ってしまった漢族の少年・フーズが訪れたのは深緑の大草原。そこで暮らす男女の愛情と大地のエネルギーに癒されて、フーズは少しずつ回復していく…
公開(東京都写真美術館3/12ホール)

モンゴル(厳密には内モンゴル自治区だが)のロケーションが美しい。それだけでも見る価値はあるかも。全体にドキュメント調のようなあっさり感があるが、もしかしたら政治的な配慮かもしれない。

中国でありながら、民族はモンゴル。登場人物が中国人民解放軍に入るのだが、なんだかそれもそんな配慮が見えなくもないではない…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時11分)


運命を分けたザイル

◆運命を分けたザイル(イギリス)
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ブレンダン・マッキー/ニコラス・アーロン

内容:1985年、英国人登山家ジョー・シンプソンとパートナーのサイモン・イェーツはペルーのアンデス山脈にある、標高6600メートルの難関、前人未踏のシウラ・グランデ峰西壁登頂に成功する。しかし下山途中に山は一変して嵐に見舞われる…
2/11公開(テアトル タイムズスクエア)

実話を元にしたドラマ部分に、そこに出てくる当の本人たちのインタビューを絡めた構成。2人の登山家の再現ドラマ。1人が重傷を負ったことで、足手まといになった場合、もう1人はつなげていたザイルを切る。登山家の掟とでもいうのだろうか?

後でそれが非難されたそうだが…。死の恐怖を持ちつつもそこを生き延びようとする生命力が垣間見える。まさに人間の本能である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時12分)


大統領の理髪師

◆大統領の理髪師(韓国)
監督:イム・チャンサン
出演:ソン・ガンホ/ムン・ソリ

内容:1960年代、韓国。圧政の時代。大統領のお膝元、ヒョジャドンで平凡な床屋を営むソン・ハンモはある日突然、大統領の専属理髪師に指名された…
2/11〜(Bunkamura ル・シネマ)

韓国の名優、ソン・ガンホ主演。他の作品のようなシリアスなものも上手い彼だが、お得意なのは、やっぱりこういうちょっとコミカルな役かな?チャップリンのようである。ガタイは大きいんだけど。以前、東京国際映画祭でたまたますれちがったことがあったけど、ガッシリした体つきだった。そう言えば、プロレスラーの役もやってたなあ。

そういう彼の出演がなくては、ちょっと苦しいかもと思える作品。設定など、序盤はいい感じなんだけど、後半部分は…。どうも感動させようとしたかったらしいのだが。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時12分)


ベルンの奇蹟

◆ベルンの奇蹟(ドイツ)
監督:ゼーンケ・ヴォルトマン

内容:ドイツの歴史の中で、2つの偉大な出来事がある。ひとつは1989年のベルリンの壁の崩壊、もうひとつは1954年7月4日、サッカーWカップでのドイツの勝利だ。それは敗戦国の人々に生きる勇気を与えた。同じ日、11歳のマチアスはWカップに夢を託していた…
2005年春公開(シャンテ シネ)

昔を懐かしむ僕のようなサッカー・ファンには面白かった。シベリア抑留のドイツ人の帰還兵の話など、全体的にはドイツ人のための映画のような作り。なので、歴史をよく知らない(歴史と言ってもサッカーだしなあ)人だとどうかな?

アディダスの創始者、アディ・ダスラー(アディは通称。本名はアドルフ)が映画に出てくる西ドイツ代表チームのスパイクを作ってたそうだ。その時、ネジ式で着脱できるスタッドを開発したのだとか…。しかし、アディダスのネーミングがフルネームの途中までというのがなんだか面白い。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時13分)


鉄人28号

◆鉄人28号(日本)
監督:冨樫森
出演:池松壮亮/蒼井優/香川照之

内容:東京で突然サイバーテロが発生。さらに巨大ロボット・ブラックオックスが飛来し、街を次々と破壊していく。首謀者ゼロの目的は自らが開発したバイオコンピューターで理想郷を作り上げることだった…
春休み公開(シネマミラノ)

CGの技術というのは日本という資金のある国であるならば、世界の中でも最先端であるのが当然だと思ってた。けど、この作品のCGは…。それとも、目指した方向を間違えてたのか…。せめて「サンダーバード」程度のものがあれば、こんなに突っ込みどころが目立つ作品にはならなかったのでは…。

お話はブラックオックスという巨大ロボットが突然、東京に舞い降りて暴れまくり、その製作および操縦者がいることがわかる。彼は世界中を破壊する気なのだ。しかーし、このブラックオックスに対抗するのが、鉄人28号と日本の警察だけ。え、なんで?こんな破壊兵器があったら、米軍が黙っちゃいないでしょう?自衛隊も来ないし…。う〜む…。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時14分)


世界で一番パパが好き!

◆世界で一番パパが好き!(アメリカ)
監督:ケヴィン・スミス
出演:ベン・アフレック/リヴ・タイラー/ラクエル・カストロ

内容:愛する妻を出産で突然失った男。彼は音楽業界の宣伝という仕事とNYから離れ、赤ん坊とともに故郷ニュージャージーに越してくる。それから7年、娘は愛らしい娘に育った。そんな時、美しく魅力的な大学院生に胸ときめく出会いが…
3/26公開(東宝洋画系)

ベン・アフレック演じる音楽業界の宣伝マンが幸せな結婚をして、娘ができる。しかし、出産の際に妻は死に、1人で娘を育てねばならないことに。ある日、イライラが頂点に達した彼は言ってはならないことを叫んで、音楽業界を去らねばならなくなった…。

監督のケヴィン・スミスはこれまで監督した「クラークス」や「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」などで個人的には好きな監督の一人。大きな作品の監督までに成長したのがちょっとばかり嬉しい。この監督得意の有名人のカメオ出演は今回もあり。後半にあるウィル・スミス出演のシーンがいい。男なら泣けるのでは…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時14分)


サイドウェイ

◆サイドウェイ(アメリカ)
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:ポール・ジアマッティ/トーマス・ヘイデン・チャーチ

内容:小説家志望でワインをこよなく愛する男、マイルス。人生も半ばを迎え、離婚を経験し、幸せをあきらめかけている。ある日、一週間後に結婚を控えた旧友ジャックを誘い、カリフォルニアのワイナリーへと旅に出る…
3/5公開(VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ)

中年になってもダメダメ人間なのが主人公のマイルス。そのダメダメぶりがなんだか泣かせる。もっとも、描き方自体はコミカルなんだけど、裏を返せば…なところは、世の中年男性(女性もかも)全体がしんみり来ちゃうんじゃないかなあ。

個人的に昔の幻の作品「エレクトリック・ドリーム」にヒロインで出てたヴァージニア・マドセンがヒロインで出てるのが懐かしいなあ、と思ってしまう。出演俳優たちはそれほど有名じゃないけど、アカデミー賞にいくつかノミネートされてるし、少しでもオスカーがとれれば嬉しいなあ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日19時15分)


キャビン・フィーバー

◆キャビン・フィーバー(アメリカ)
監督:イーライ・ロス
出演:ライダー・ストロング/ジョーダン・ラッド

内容:学生生活を終えた5人の仲間は最後の夏休みを人里離れた森のキャビンで楽しむはずだった。しかし翌日、仲間の一人が体調不良を訴えた。一体彼女の身に何が起きたのか?仲間は彼女を納屋に閉じ込め隔離してしまった…
4月公開(シネセゾン渋谷/銀座シネパトス)

あらすじの感じからはホラーかなあ、なんて思ってたが伝染病の蔓延が恐怖で、それに対して登場人物たちのサバイバルな行動がメインのパニックもの。なのでビックリさせて怖がらせるシーンも少ないがジワジワと恐怖が広がっていく。

監督自身、昔体験した皮膚病を元に話を考えたと言ってるが、そんなこと言われると、こういう伝染病が本当にあるかと考えてしまう。しかも、この映画に出てくる伝染病は伝染の仕方が強力!発生したら、もうどうしようもないじゃん!

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時40分)


永遠のハバナ

◆永遠のハバナ(キューバ・スペイン)
監督:フェルナンド・ペレス

内容:キューバ・ハバナ。障害を持つ子供。街角でピーナッツを売る老女。家族を残しアメリカに向う男。ダンサーを夢見る青年。そして見守るように立つジョン・レノンの銅像。みんながささやかな夢を抱えて生きているハバナの人たちの物語。
3/12公開(ユーロスペース)

キューバは社会主義の国。アメリカの仇敵ということもあるのか、日本に入ってくる情報も少ない。これはそのキューバの庶民の生き方が少しはわかる映画。

ほとんど無声映画みたいな感じで進んでいく作品だけど、各人、夢を持っているそうであるが、なんだか寂しそう。ジョン・レノンの銅像をみんなで守っているというのも(ジョン・レノンの等身大で考える人みたいな銅像があるのである)、雨だろうが嵐であろうが守っている市民がいるというのもなんだか寂しいものである。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時41分)


海を飛ぶ夢

◆海を飛ぶ夢(スペイン)
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ハビエル・バルデム

内容:19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中の国々を旅したラモン・サンドロペ。彼にとって海は世界へ開かれた広大な扉だった。だが、皮肉にもその海で起きた事故でラモンは肉体の自由を完全に奪われる。寝たきりの生活の末、遂に彼は決断する。
4/16公開(シャンテ シネ)

実在の人物、ラモン・サンドロペが家族が助けて死ぬのを認めてもらうため、裁判を闘っているところから始まる。まず、ここから始まるのが新鮮だ。僕はあらすじにあるように、元気なところから始めて、寝たきりになって、そして裁判みたいに進んでいくと思ってた。そういうまどろっこしい映画が苦手で「早く進めてくれ〜」とよく思うことがあるので、この速さが楽しかった。

そしてまた、彼のそういう気持ち、家族1人1人が彼の考えを尊重しながらもそれぞれにまたある自分の気持ちというのが描かれていて、人は1人ずつ生きていくものであるものではあるが、泣けてきた。彼は死ぬために生きた。人間はみなそうなのだが、誰もがよく忘れていることだと感じた。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時44分)


リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

◆リチャード・ニクソン暗殺を企てた男(アメリカ)
監督:ニルス・ミュラー
出演:ショーン・ペン/ナオミ・ワッツ

内容:今から30年前、民間機のハイジャックを試み、ホワイトハウスへ突っ込もうとした男がいた。サム・ビック…あまりにも孤独で、あまりにもナイーブなテロリスト、彼は時代の渦中に封印された。初夏公開
(テアトル タイムズスクエア/シネセゾン渋谷/銀座テアトルシネマ)

ショーン・ペン扮する44歳の中年男は妻と子供と別れてしまったが、家族のことが忘れられない。家具のセールスで一生懸命、働くが上司は嫌な奴でつきあいで酒も飲まなくちゃならない。妻にも子にもつれなくされた彼は世の中が悪いのだと、ある日、とんでもない行動に出る。

ショーン・ペンが腹を出して、このダメダメおやじを演じている。こういうダメダメな男ってどこでも流行ってんのかなあ。まあ、この話は実話を元にしてるので、今から30年くらい前のことだけど…。上司とか妻とか、自分に合わないと開き直って別の道を行けば良かったのに。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時45分)


サラ いつわりの祈り

◆サラ いつわりの祈り(アメリカ)
監督:アーシア・アルジェント
出演:アーシア・アルジェント/ジミー・ベネット

内容:里親のもとで暮らしていた7歳のジェレマイアは、ある日突然実母サラのもとへ引き戻される。自由奔放でトラック運転手相手の娼婦として働く若い母親サラは、ジェレマイアを破天荒な旅へと連れ出す…
GW公開(シネマライズ)

ダリオ・アルジェントの娘、アーシア・アルジェントが監督・主演の映画。その役名、サラがタイトルにも入ってるが、彼女よりその息子が主人公。息子は今はJTリロイという作家。つまり自伝的小説の映画化で、これが本当でなかったら、しらけてしまうかもしれない。

というのも薬物中毒のせいか、後半部はかなりそういう幻想的な描写になっていくからだ。ただ、お話が破綻してるわけではない。けれど、これによって観る人は好き嫌いの部類がハッキリと分かれてしまうと思う。こういう不条理に嫌悪感を抱くかどうかだけど…。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時45分)


真夜中の弥次さん喜多さん

◆真夜中の弥次さん喜多さん(日本)
監督:宮藤官九郎
出演:長瀬智也/中村七之助

内容:ワイルドで熱い男、弥次さん。美貌でヤク中の役者、喜多さん。2人はディープに愛し合っている。喜多さんのヤク中を治すため、そしてリヤルを探すため、2人は願いが叶うというお伊勢参りの旅に出る。
4/2公開(シネマライズ/新宿ジョイシネマ3/池袋シネマサンシャイン)

クドウカンクローの初監督作品だそうである。僕が最初に彼の作品(脚本)を観たのが「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」だったが、その時、そのテンポの良さにはまってしまったものである。ギャグも勢いがあった(突っ走り系が多かった)。

今回も長瀬智也のキャラはその勢い系のものなので、それは楽しい。けれど、全体としては(ギャグばかりの作品なんだけど)どうしてそっちの方向にお話(多くはギャグ)を引っ張るかなあ、もうオチてるんですけど…。なんてのが度々で…。しかも監督としては慣れてないので画的にはちとねえ…というのも多くて…。


(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時46分)


緑玉紳士

◆緑玉紳士(日本)
監督:栗田やすお
出演:(声)ワタナベイビー/我修院達也

内容:主人公のメガネ屋グリーンピースは変テコメガネの入ったトランクを悪魔族に盗まれ、それを取り返すため異界へワープしてしまう。行く手を阻む悪魔族の一味たち…。パペットアニメ。
春公開(シネマライズ)

クレイ・アニメで観てるのも楽しいけど、作り手のことを考えると大変だろうなあ、と思う。ただ、作品中のレストランの名前が"eat of eden"とかパロっててやっぱり楽しんで作らなくちゃなと微笑ましい。(何のパロディかわかりますよね?)

お話も主人公がグリーンピースから生まれたり、彼の活躍の場所が異次元のような世界観もいい。観てるほうも創造の翼を大きく広げることができて、これは本当に楽しい。観終わったら主人公の声「フエッ!」(みたいな音)が耳について離れなくなってしまった。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時47分)


プライド 栄光への絆

◆プライド 栄光への絆(アメリカ)
監督:ピーター・バーグ
出演:ビリー・ボブ・ソーントン/デレク・ルーク

内容:1988年夏の終わりの金曜日の夜、パーミアン高校のアメフト・チームが競技場にコーチとともに姿を現すと、2万人の観客の興奮は頂点に達する。観衆の頭にあるのはただ一つ、5度目の州チャンピオンになることだった…
5/14公開(全国ユナイテッド・シネマ)

アメフト・ファンだったら、わかることも、そうでない人にとっては何やってるんだろう(ルールもそうだし)という場面が多いかも。そういう僕はアメフト、特にプロのNFLが好きなので(スーパー・ボウルは毎年、テレビの前で興奮して見ている)僕的にはなかなか面白かった。実話ということもあるけど。

それと、映像がどれも微妙に揺れたり、ちょいアップの連続なので、これもプラスされたら、話はわからんし、何だか奇妙な画になってるしで、そういう人は本当に辛いと思う。アメフト好きなら泣けるシーンも(後半は特に)たくさんあるのだが…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時57分)


ライフ・イズ・ミラクル

◆ライフ・イズ・ミラクル(フランス・セルビア=モンテネグロ)
監督:エミール・クストリッツァ
出演:スラブコ・スティマチ/ナターシャ・ソラック

内容:1992年ボスニア。村に鉄道を引くために今日も仕事に出かけていくセルビア人のルカ。そんな彼の生活も紛争の勃発で一変。息子が徴兵に取られてしまった。悲しみながらも呑気に暮らすルカはある日若く美しい女と恋に落ちる。
初夏公開(シネスイッチ銀座)

ボスニア紛争をギャグを交えながら描くという作品。この監督は前作「SUPER 8」を見たことがあるけど、それ以上にヘンてこな映画になっている。こういうのに慣れない人は前半部分でくじけてしまうかもしれない。

ただ、ヘンなお話でも、つながってなくはないのである。もちろん、戦争の現実を描いている。日常の中に戦争が入ってくる内戦とは案外こんなものかもしれない。戦争を知らない自分のような人間にとってはそうと思うしかないし、人の不幸なんて知らないうちにいつの間にかやってくるのかも…、ということを教えてくれる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時57分)


チャレンジ・キッズ

◆チャレンジ・キッズ(アメリカ)
監督:ジェフリー・ブリッツ

内容:全米スペル暗記大会。約900万人が参加する激戦にチャレンジする様々な子供たち。英語を話せないメキシコ移民の両親をもつ少女、母子家庭の黒人少女、家庭教師に特訓を受けるインド系移民の少年etc.…
5/28公開(東京都写真美術館ホール)

出場しているのは10〜14歳くらいの少年少女。難しい単語のスペルを1人ずつ前に出て答えていく。間違えればその場で即失格。精神状態も左右しそうな競技だ。こういう文科系の大会が全国規模であり、優勝の決まる瞬間には全米中継されるというのは面白い。1925年から続いているそうである。

まあ、やっぱりガリ勉タイプが多いんだけど、アジア系アメリカ人が多いのも特徴。しかし、こんな単語あるの?というくらい難解な言葉のオンパレード。日本語字幕見ても意味よくわかんないなあ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時58分)


バス174

◆バス174(ブラジル)
監督:ジョゼ・バリージャ

内容:2000年6月12日、リオデジャネイロで20歳の男がバスジャックを企て、乗客11人が人質になる事件が発生した。犯人はピストルを持ち、人質を楯にバスに立てこもった。彼はスラム街で育ち、警官達によるストリート・チルドレン一掃のための銃撃の中で生き残った1人であった。ドキュメンタリー。
6/4公開(ライズX)

実際の映像を編集してあるので、臨場感や緊迫感は並大抵のものではない。犯人の生い立ちはブラジルの陰の部分を象徴しているようなもので、こういう社会ではこんな少年が育っても仕様がないかもしれない。

さらに、警察も試験や訓練が少ないのが事態をさらに悪いものにしている。そして、結末の瞬間は一瞬も目が離せない。ヤジ馬根性もあるけど、これが現実、ドキュメンタリーというのが瞬きもできない状況にさせてくれる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2005年07月03日20時59分)


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