みなさんの映画評論4
ミニシアターフレンズ

トカゲ女

◆トカゲ女(タイ)
監督:マーノップ・ウドムデート
出演:ルンラウィー・ボリジンダーグン/ピート・トーンジュア
内容:チェンマイ奥地に伝わる悪霊伝説。それは巨大なヤモリの姿で人間に憑依し、呪われた者たちを地獄へと引きずり込む。襲い来る邪悪な爬虫類の群れ、悪霊と化し現世をさまよう犠牲者たち、そして遂に姿を現したのは…
4月公開(シネセゾン渋谷)

トカゲっていってもヤモリである。じゃあ、なんでトカゲ?って考えても映画だけじゃわからない。学術的なもんだろうか?しかし、この映画のトカゲ(ヤモリ?)はみんなCGで臨場感がない。つってもミニチュア作っても似たようなもんだろうか。

出てくる女性キャラが巨乳とか、衣装がエロいとか、ちょっとエッチっぽい。なーんかVシネマみたいな感じなのだ。怖いというよりも、いろんなものに突っ込みながら見る映画のようである。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年03月05日20時56分)


青いうた〜のど自慢 青春編〜

◆青いうた〜のど自慢 青春編〜(日本)
監督:金田敬
出演:濱田岳/冨浦智嗣/落合扶樹/寺島咲
内容:青森県むつ市。4人の中学3年生はコーラス・グループを結成し卒業ペーティーで歌うことになる。しかし当日、敵対するグループが乱入しパーティーはメチャクチャ。卒業後、4人はそれぞれの道を歩みだすが…
GW公開(シネカノン有楽町/シネ・アミューズ)

メイン・キャラが金八シリーズでこの前まで出ていた3人で、どうしてもテレビの時と比べてしまう。まあ、短期間に違うキャラクターはできないだろうけど。個人的にも好きな俳優たちなので悪くはないんだけど…。

ストーリーとしては大体、考えられるところに落ち着いてるなあと思う。むつ市が協力ということもあってか、そう無茶なことはできないか?でも、これ見て、そんなに世の中、甘くないよーって思う人もいるかと思われる(この映画でも甘くは描いてないんだけど、もっと甘くないよ!とか)。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年03月05日20時57分)


プラハ!

◆プラハ!(チェコ)
監督:フィリプ・レンチ
出演:スザナ・ノリソヴァー/ヤン・レーヴァイ
内容:68年プラハ。地方都市に住む3人娘は高校卒業を控え、燃えるような恋とロストバージンに憧れている。一方、アメリカに亡命を夢見る3人の若い脱走兵たちが町に逃げてくる。お互いに恋に落ちるのだが…
4/29公開(Q-AXシネマ)

ミュージカルで、60年代風の音楽やファッションがたくさん出てくる。しかも、ラブシーンもカップルが天からスポットライトを浴びるなど、ちょっとおバカな感じにしていて、気軽に見ていれる。

ところが、時代背景を考えるとこれが“プラハの春”。この後にソ連ほか東欧の軍隊が国内に入ってきて制圧されるのである。それを考えると恐ろしい、というか、それが現実だったということなのだが…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年03月12日12時27分)


緑茶

◆緑茶(中国)
監督:チャン・ユアン
出演:ジャン・ウェン/ヴィッキー・チャオ
内容:男性との相性を緑茶占いによって決める女子大生ウー・ファンと、蠱惑的なピアニスト、ランラン。彼女たちに翻弄されながらも恋に揺れる男…
4/15公開(東京都写真美術館ホール)

「紅いコーリャン」「鬼が来た!」のジャン・ウェン、「少林サッカー」のヴィッキー・チャオが主演なので、見慣れた僕には安心して見てとれた。お話はお見合いで出会ったこの男女の話。40代の男と女子大生。年は離れていても、このおっさん、カッコイイのでお似合いなのだが、女のほうはあまり浮かれてなくて…。

この恋愛の進行がなんだか、じれったくて、何も変ってないんじゃないかなあ、というのがちょっと不満。ゴダール的な感じにもとれるが…。撮影はクリストファー・ドイルで、また一風変った映像を見せる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年03月12日12時29分)


夢駆ける馬ドリーマー

◆夢駆ける馬ドリーマー(アメリカ)
監督:ジョン・ゲイティンズ
出演:カート・ラッセル/ダコタ・ファニング
内容:ベン・クレインは優秀なトレイナー。競走馬ソーニャドールは有望な馬だったがレース中に骨折。オーナーは殺すように命じるが、ベンはギャラの代償として引き取り、娘とともに看病することに…。
5月下旬公開(日比谷スカラ座ほか東宝洋画系)

競馬が好きなので、こういう作品は嫌いじゃないのだが…。主演のダコタ・ファニングは愛くるしいし、ソーニャドール(馬)もまたカワイイ。CGを混ぜているけれども、レース・シーンは迫力満点である。

けれども、いくら血統のいい馬でも大した成績でもないのに、いきなり大レース、しかもアメリカNo.1を決めるレースに出走し、これまた実績のない騎手を乗せるとはちょっと考えづらい。夢を語るのも映画であるだろうけれど、ちょっと飛躍し過ぎではないだろうか?

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年03月18日20時54分)


ココシリ

◆ココシリ(中国)
監督:ルー・チューアン
出演:デュオ・ブジエ/チャン・レイ
内容:チベットの秘境ココシリ。壮絶な大自然の脅威にさらされながら、密猟者から野生動物を守るために命を懸けた男たちの知られざる実話!
6月公開(シャンテ シネ)

密猟者を追い詰めて、時には銃撃戦になる。しかも彼らは民間の隊なのである。そこまでするのはなぜなのか?また、そのためには密猟者から押収した毛皮を売って資金を得るのである。なんか、もう、スゴイ。

これが実話を元にしたものであるというのと、過酷な自然が見る者に“壮絶!”という言葉を思い起こさせる。しかし、この撮影も壮絶だったんじゃないだろうか?一見の価値ありの映画である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年03月18日20時55分)


さよなら、僕らの夏

◆さよなら、僕らの夏(アメリカ)
監督:ヤコブ・アーロン・エステス
出演:ローリー・カルキン/ライアン・ケリー
内容:オレゴン州の小さな町を舞台に、誰もが経験したことのある思春期の小さな冒険を描く。
6月公開(ユーロスペース)

小さな冒険というとカワイイというイメージが起きそうなものだが、そこはアメリカ、不良少年の冒険としたほうがいいかもしれない。まあ、そんなに大げさではなく、考えることはやはり子供なのだが、それがとんでもないことになっていくのである。

低予算のインディーズ映画らしい手持ちのカメラを主にしたカメラワークをしているが、話が緊迫してくるにつれて、それが気にならなくなってくる。そして、そのカメラワークもまた伏線になっているところが抜け目ない…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年03月26日20時53分)


花よりもなほ

◆花よりもなほ(日本)
監督:是枝裕和
出演:岡田准一/宮沢りえ/古田新太
内容:元禄15年。父の仇討ちのために江戸に出てきた宗左衛門だが、実はこの男、剣の腕がからきし立たない。貧しいながらも人情あふれる長屋で暮らすうち、仇討ちしない人生もあることを知ってしまった!さて仇討ちの顛末は…
6/3公開(丸の内ピカデリー2他)

岡田准一主演ということで話題になるだろう。その他の役者も大御所こそ少ないが見慣れた顔ぶれでオールスター・キャストの趣。仇討ちというものを本音ではどうとらえただろう?という時代劇なのに現代の考えを持ってくるところは面白い。

ただ、突っ立ってセリフを言う場面が多く、その点は面白みがない。日常を見ても何か動作をしながらしゃべることが多いのに…。みな、それなりの演技ができる役者ばかりなので、それは勿体ないところだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年03月26日20時54分)


ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン

◆ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン(アメリカ)
監督:ジム・シェリダン
出演:カーティス“50セント”ジャクソン
内容:貧困、ドラッグ、殺人…、父親を知らず、母親さえも殺害された過酷極まる生活のなか、溢れ出る言葉をラップで表現し続けた少年が、艱難辛苦を乗り越えてヒップホップ界のヒーローとして飛び立つ…
初夏公開(シネマライズ)

ニューヨークの黒人社会の闇の部分、麻薬の売人たちの巣窟。要するにマフィアである。対立するのはコロンビア人マフィアたち。日本のようなゆるい国にいると、ここに出てくる何もかもが怖い。前半は特にそうだ。

ただ、その怖い世界に住む彼らにとっても夢はあるものだ。それが彼らをフィクションとは言え、希望の世界へ導く。主演の50セントはヒップホップ界のスター。彼の持つ雰囲気もいい。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年04月02日13時03分)


フーリガン

◆フーリガン(アメリカ・イギリス)
監督:レクシー・アレキサンダー
出演:イライジャ・ウッド/チャーリー・ハナム
内容:友人の仕掛けた罠により大学を退学処分となったジャーナリスト志望のアメリカ人青年は姉の住むロンドンへ渡り、姉の義弟のイギリス人と会いサッカーのサポーターとなるが、いつしかフーリガンの世界へと埋没してしまう…
初夏公開(シネマライズ)

フーリガンは凶暴な奴らとしか報道されてないが、この映画はそんな彼らの本音を描いているそうだ。要するに死なない程度に殴れ!みたいな感覚で彼らは生きているようである。子供の喧嘩みたいだけど、それが男気だという共通認識の中で抗争しているみたいである。なので、銃やナイフは出てこない。でも、レンガやビール瓶は使うっていうのが不思議。

そんな中に飛び込む典型的なアメリカ人をイライジャ・ウッドが演じている。そして、この映画には女っ気はほとんどない。男くさーい男のための映画である。映画を見た後はヤクザ映画の時のように、肩をいからせて映画館から出るような気分になる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年04月02日13時04分)


セキ★ララ

◆セキ★ララ(日本)
監督:松江哲明
出演:花岡じった/相川ひろみ/杏奈
内容:そもそもAVとして作られたこの作品は在日韓国人AV女優が少女時代を過ごした尾道に向うロードムービー編と、ベテランAV男優で在日朝鮮人が日本・韓国・北朝鮮の間で揺れる爆笑インタビュー編からなる韓朝中在日ドキュメント。
6月公開(シネマアートン下北沢)

在日の人々が監督であるし、出演者でもある。日本人にはなかなかわからない微妙な感情というのが滲み出てくる。笑える部分もあるけれど、奥底には涙が出るような映画である。

AVシーンが結構、出てくるので、見る際には十分に注意。AVは日本の形式で進んでいくので、それ自体は目新しくはないが、その間に彼らの本音が聞こえるので、これはこれで微妙な気分になっていく…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年04月09日17時59分)


ニューヨーク・ドール

◆ニューヨーク・ドール(アメリカ)
監督:グレッグ・ホワイトリー
出演:アーサー・“キラー”・ケイン/デヴィッド・ヨハンセン
内容:1973年、男娼を思わせるケバケバしい化粧とド派手な衣装で身を包み当時の退屈なロックシーンに突如として現れ瞬く間に全米、ヨーロッパの若者に熱狂的な支持を受けた稀代のロックンロール・バンドがニューヨーク・ドールである。
5月下旬公開(シネセゾン渋谷)

グラムロックで一時代を作ったニューヨーク・ドールのメンバーの現在の姿。当時、メジャーになっていく際に2人を亡くしているというそれもまた印象的なバンド。

そして生き残った3人のうちのベース、アーサー・ケインは現在は公務員となって働き、モルモン教の改宗しているのである。彼らが再会して復活ライブを行うのだが…。いろんなことがあって、涙もののドキュメンタリー。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年04月09日18時00分)


ホワイト・プラネット

◆ホワイト・プラネット(フランス・カナダ)
監督:ティエリー・ラゴベール/ティエリー・ビアンタニダ
内容:消滅の危機に瀕した北極で懸命に命をつなごうと逞しく生きる動物たちのスペクタクル。マイナス50度での命をかけたホッキョクグマの子育て、神秘の牙でメスをめぐり闘うイッカク…。
6/24公開(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)

北極の様子がつぶさに描かれる。ホッキョクグマがメインの感じで、彼らにとっては北極の氷が命の綱らしいのだ。それが地球温暖化のせいで氷が少なくなってきているそうだ。大変だなあ…。

水中撮影とか空撮とか、いろんな撮り方をしていて、そういう苦労というか、それによる雄大な映像はもうそれだけで満足してしまう。本当は寒いんだろうなあ、とか思いながら…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年04月16日17時32分)


メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー

◆メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー(カナダ)
監督:サム・ダン他
出演:アリス・クーパー/トニー・アイオミ
内容:異変は1986年、ヘヴィメタルが世界で最も有名な音楽となった。しかし、それを好まない者もいた。批評家は野蛮な音楽であると非難した。ヘヴィメタルは社会破滅の元凶であると。「なぜ?」そんな思いに取り憑かれた一人の男が答え探しに旅立つ…
6/24公開(シネ・アミューズ)

ヘヴィメタの歴史、ジャンル分け、そしてファンの存在などなど、初心者にもわかるような作りになっているので、ヘヴィメタにそんなに詳しくなくても楽しめる。

しかし、ヘヴィメタでもノルウェーが一番やばいっていうのは初耳だった。教会放火事件に関与してるかもしれないっていうんだもんなあ。まあ、バイキングの時代からキリスト教への反発は残ってるらしんだけど、さすがにここまでくるとなあ…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年04月16日17時33分)


ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男

◆ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男(イギリス)
監督:スティーヴン・ウーリー
出演:レオ・グレゴリー/パディ・コンシダイン
内容:1969年ストーンズの創始者でありリーダーでもあるブライアン・ジョーンズが謎の死を遂げた。天才的な音楽性、豪華で大胆なファッション、絶頂期を迎えた彼が何故謎の死を遂げたのか?その真相を描き出す。
夏公開(シネクイント)

今も世界で活躍するミュージシャン、ローリング・ストーンズの創始者、ブライアン・ジョーンズにまつわる他殺説を取り上げた作品。彼の死の間際が克明に描かれる。そんな彼を見ていると死んでもしょうがなかったかもと思う。

しかしながら、ローリング・ストーンズの他メンバーとの絡みが少なく、音楽を行う演奏シーンや歌のシーンは少ないので、その辺りを期待すると辛いかも。その方面はすでに知っておく必要がありそうだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年04月23日18時51分)


ハイジ

◆ハイジ(イギリス)
監督:ポール・マーカス
出演:エマ・ボルジャー/マックス・フォン・シドー
内容:緑の雄大な山々、どこまでも高い青空、のどかな山小屋、わらのベッド、ふんわりおいしそうな白パン、そして出来たてのやぎのチーズ!一度はそこで暮らしてみたいと誰もが願った胸躍るハイジの世界!
夏休み公開(恵比寿ガーデンシネマ/シネ・リーブル池袋)

日本ではともかく、世界的にも有名なアニメ版ハイジ。その1年くらいかけたストーリーがこの映画ではダイジェスト版として描かれているようだ。アニメ版ハイジを知ってる者にとっては展開が早い、早い。感傷に浸る間もないくらいだ。

ハイジ役の女の子はちょっぴりぽっちゃりなので、その点もアニメとは少し違った感じを受けるのだが、オンジやロッテンマイヤーさんという一番おいしいキャラクターはそのままの感じなので、アニメ版で育った人も十分に楽しめる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年04月23日18時53分)


親密すぎるうちあけ話

◆親密すぎるうちあけ話(フランス)
監督:パトリス・ルコント
出演:サンドリーヌ・ボネール/ファブリス・ルキーニ
内容:妻と別れ、寂しい生活を送る会計士。ある日、彼の事務所に美しい女性が訪ねてくる。彼女は唐突に自分の夫との私生活について語り始める。彼女はノックするドアを間違えてしまっていたのだった…
初夏公開(シャンテ シネ)

パトリス・ルコント監督作品は、ねじまがった展開をすることはないので、安心して観ていられた。特に冒頭はたまたま出会ってしまった男女だが、男の心情を中心に、特に男にとってはわかりやすいストーリー。

対してそこに間違ってきてしまった女のほうの心情はちょっと理解しづらいものがある。どこか、裏があるようでいて、そうでもないようでいて…。そんなどちらともない雰囲気は悪くないのだが、それいいのか?なんて思ってしまうのは現実的過ぎる考え方かもしれない。これはファンタジックな映画なのだろう。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年05月02日13時23分)


ありがとう

◆ありがとう(日本)
監督:伊勢真一
内容:「奈緒ちゃん」「ぴぐれっと」そして「ありがとう」へ。てんかんと知的なハンディを持つ奈緒ちゃんが家族に育まれ家族を育んだ25年のアルバム。ドキュメンタリー。
夏公開(ポレポレ東中野)

監督の姪っ子に当たる奈緒ちゃん。彼女も成長して30歳を越えてしまった。今後は両親から自立していかなくてはならない。映画では彼女の新しい生活の始まりと、周りにいる両親や弟の本心が描かれていく。

障害者にとって、年をとっていくということが大変であることが如実に伝わってくる。しかし、この家族は奈緒ちゃんを中心にできている。いくら離れて暮らしていても幸せには違いないと思う。こんな家族を見ていると元気が出てくるものだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年05月02日13時24分)


ビースティ・ボーイズ

◆ビースティ・ボーイズ(アメリカ)
監督:ナサニエル・ホーンブロウワー
出演:ビースティ・ボーイズ/ミックス・マスター・マイク
内容:マジソン・スクエア・ガーデン。ビースティ・ボーイズのライブ直前、50人の観客に手渡された、50台のビデオカメラ。彼に与えられた役割は自分たちの視点でこの夜のライブを撮影すること…
7/29公開(シネマライズ)

ビースティ・ボーイズというヒップ・ホップの人気グループのMSGでのライブ。超満員の熱狂である。そこで観客のうち50人にビデオカメラを渡して、いろんな角度からの映像を見ることができるようにしたわけだ。

それを編集する技術は大変だったろうな。それなりの効果は出ている。ただ、1つのライブだけのことなので、このグループにそんなに気持ちが行かない人は見ないほうがいいだろう。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年05月14日19時42分)


トランスアメリカ

◆トランスアメリカ(アメリカ)
監督:ダンカン・タッカー
出演:フェリシティ・ハフマン/ケヴィン・ゼガーズ
内容:LAで慎ましく暮らすブリー。男性であることに違和感を持ち、肉体的にも女性になるための最後の手術を控えた彼女の前にトビーという少年が現れる。彼はブリーの実の息子だった…。
夏公開(シネスイッチ銀座)

このトランス・ジェンダーの男性の役を女優が演じている。それが非常に上手い!アカデミー賞にこの作品でノミネートされたことはある。そして、見ごたえもある。彼女の低音なボイスは心地よく印象に残る。

実の息子を伴って旅に出るという展開だけど、それだけでは辛いかなとは思ってたのだが、民族的な話も絡めて面白い方向に上手く持って行っている。そしてその時、このタイトルの意味も理解できるというものだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年05月14日19時43分)


ミュージック・クバーナ

◆ミュージック・クバーナ(ドイツ)
監督:ヘルマン・クラル
出演:ピオ・レイバ/マリオ・“マジート”・リベーラ
内容:タクシー運転手のバルバロは、ある日キューバ音楽界のスター、ピオ・レイバを客として乗せる。音楽業界に進出する夢を持つバルバロにとって、ピオは憧れの存在。憧れのミュージシャンを前に自分の夢を語るのだった…。
夏公開(シネクイント)

知り合った2人はバルバロの提案で若手ミュージシャンを集めてバンドを作る。そして、最終的に日本で公演するまでになっていく。なーんか上手く行き過ぎてるんじゃないの?とも思うのだが…。

それでも音楽はいいし(このジャンルが好きな人にはたまらないだろう)、若手ミュージシャンたちが自分の現在の心情を語るシーンもあって、ちょっと異色の作りになっているのが楽しい。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年05月21日15時12分)


カクタス・ジャック

◆カクタス・ジャック(メキシコ)
監督:アレファンドロ・ロサーノ
出演:トニー・ダルトン/クリストフ
内容:ジャックとムドはひょんなことから勤務先の社長であり街の権力者であるオスカー・カボスを誘拐してしまう。運の悪いことに同じ日に身代金目的で本当のカボスを誘拐しようとしていたチンピラ2人組に追われることになる!
夏公開(シネセゾン渋谷)

タランティーノの『パルプ・フィクション』にコーエン兄弟の“なんでそこまで細かいの?!”というテーストを加えたようなエンタテインメント作品。この手の作品が好きな人は導入部を見れば安心して映画に没頭できるだろう。

そこにメキシコ特有のエッセンス、ルチャ・リブレ(プロレス)の元選手という役もあって、そのキャラというのが個人的には楽しかった。少しベタ過ぎる展開もあるけど、まあ、そのくらいは許容範囲内だと思う。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年05月21日15時14分)


深海

◆深海(台湾)
監督:チェン・ウェンタン
出演:ターシー・スー/リー・ウェイ
内容:服役を終えたアユーは元同僚を頼り高雄の海辺で暮らし始める。心に病を抱えた彼女はここで2人の男性シャオハオとチェンと出会う…
8月公開(新宿武蔵野館)

ヒロインと彼女の姉のような存在の女性との関係が人間らしく、情緒豊かに描かれる映画。その姉さん役のルー・イーチンの演技がいい。ただ、他人に対して、そこまでするのかな?そういうことがあってもいいのだが、その理由は描かれてないので。

ここで終われば泣けていいなと思うシーンで終わらず、最後のほうに蛇足的なエピソードがあるのはちょっと不満。時間的にも問題なく、なぜあそこでこれまでとは関係のない話を加えたのかは監督しかわからないだろう。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年05月28日14時32分)


王と鳥

◆王と鳥(フランス)
監督:ポール・グリモー
内容:気をつけたまえ。この国は今、罠だらけだからな。アニメーション。
7/29公開(シネマ・アンジェリカ)

傲慢な王様のいる国で、その王に目をつけられた羊飼いの娘を救う煙突掃除の青年。ただ、彼らは絵画から出てきたもので、その彼らに鳥や動物、市民たちが加勢して王との対決をするというファンタジックなストーリー。

宮崎駿などのアニメ・クリエイターたちが多大な影響を受けた作品だそう。確かに宮崎アニメによく出てきそうな古風なロボットなど、アニメ好きな人には、あ〜あれ、みたいな楽しめ方ができそう。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年05月28日14時33分)


太陽

◆太陽(ロシア・イタリア・フランス・スイス)
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
出演:イッセー尾形/ロバート・ドーソン
内容:1945年8月15日、昭和天皇ヒロヒトは軍事行動を停止するよう国民への呼びかけを行った。心の安らぎは生物標本を眺める時以外にはない。東京が焦土となる悪夢にうなされる天皇の底知れぬ苦悩…
8/5公開(銀座シネパトス)

日本の映画では絶対にできない設定。天皇が現人神(あらひとがみ)の身分が嫌で、敗戦によって人間宣言することにより、自分の重荷から解放される姿を描いている。

僕らの世代では昭和天皇というと、園遊会などで来た人の話の後、「あっ、そう」という言い回しが記憶に残っているが、この映画ではその言葉を連発。若い頃からもそうだったのだろうか?ちょっと軽い感じに見えるんだけど、人間的と言えば、人間的なのかもしれない。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年06月05日06時45分)


紙屋悦子の青春

◆紙屋悦子の青春(日本)
監督:黒木和雄
出演:原田知世/永瀬正敏
内容:昭和20年、敗戦間近の鹿児島。2人の若者が美しく純朴な娘に恋をし、娘もまた初めてのときめきに胸を焦がす。しかし戦争の業火は若い命を呑み込み、生き残った者の心に消えることのない傷跡を刻む…。
8/12公開(岩波ホール)

この作品のように前線の戦闘を描くこともなく、内地にいる人々の日常の中から戦争のイヤな部分を伝えていくのは大切なこと。恋愛ものではあるけれど、ベタベタなものではなく、ちょっとひいた恋愛劇をもってくることによって、静かな涙を誘う。

若干、気になるのが夜、家の中の照明が明るすぎること(この時代、灯火管制で今よりも暗いはず)と、原田知世の年齢設定。20歳くらいと老人を演じるという、現在の年齢から両極端に離れた年を演じるのは面白いことは面白いのだが…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年06月05日06時46分)


ヅラ刑事

◆ヅラ刑事(日本)
監督:河崎実
出演:モト冬樹/イジリー岡田/ウガンダ・トラ
内容:謎のテロリスト集団が核爆弾を完成させ、東京都民全員の命と引き換えに身代金50億円を要求した。この凶悪な犯罪に立ち向かうのは必殺技、モト・ヅラッガーで数々の難事件を解決してきた、“ヅラ”、源田初男だった。
9月公開(シネクイント)

居酒屋で飲みながら話してたようなネタをそのまま、映画化してしまったような作品。演じる人の心の大きさが滲み出てくる映画である。モト冬樹の無表情の顔も、この作品には欠かせない要素だ。

また、別の刑事たちもそれぞれに特徴を持っている。興奮するとアソコがビームサーベルになるデカチン刑事など、爆笑もの(ベタだけど)だ。ただ、ストーリー展開になると、それぞれのキャラが出オチばかりなので、中だるみはしょうがないかも。頭使わない気楽に見る映画である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年06月11日13時18分)


トリノ、24時からの恋人たち

◆トリノ、24時からの恋人たち(イタリア)
監督:ダヴィデ・フェラーリオ
出演:ジョルジョ・パゾッティ/フランチェスカ・イナウディ
内容:国立映画博物館で夜間の警備員をしているマルティーノは、屋根裏部屋で暮らし、映画漬けの毎日を送っている。そんな日常にある事件をきっかけとして飛び込んできたアマンダと恋人のアンジェロ。3人は『突然炎のごとく』のようになるが…
晩夏公開(Bunkamura ル・シネマ)

『突然炎のごとく』とはちょっと違う。どっちかというと『電車男』のような感じかも。オタクっていうのは全世界的なのかなあ…。昔と違うのはオタクでもモテるってこと。現実は…、とも思ってしまうのだが。

ナレーションをつけて、昔の映画の雰囲気をつけているのは主人公の趣味をそのままに描いているもの。全体を1つのカラーに統一しているところはいいし、それゆえに見やすい作品に仕上がっている。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年06月11日13時19分)


ユナイテッド93

◆ユナイテッド93(アメリカ)
監督:ポール・グリーングラス
内容:2001年9月11日―4機の旅客機がハイジャックされた。3機はターゲットに到達。これは、その4機目の物語である…
8/12公開(みゆき座ほか)

あの日の実際の話を描く。ボストンなどの管制塔とユナイテッド93便のみのシーンなのだが、緊迫感があって重厚である。まるでドキュメンタリーのような映画である。

俳優陣も有名どころは使わず、管制官などは本人が演じているところもある。それだけ、この映画を真面目に作ろうとするところがある。見終わったあと、その壮絶な話に声もなくなってしまうだろう。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年06月18日12時48分)


マスター・オブ・サンダー

◆マスター・オブ・サンダー(日本)
監督:谷垣健治
出演:木下あゆ美/千葉真一/倉田保昭
内容:黄泉と現世の支配を狙う怨霊が永き封印を解き、暴れだした!かつて封印を守り続けてきた僧侶たちも今や三徳と源流の二人の和尚だけとなってしまい、この世は怨霊たちに支配されようとしていた…
8月公開(シネマート六本木)

千葉真一VS倉田保昭というのが目玉。日本アクション界の2大スターだけに、その対決シーンは迫力満点。でも、彼らはもともと敵味方ではない。その辺り、どのように対決にもっていくかは興味深い。

ただ、それ以外の話になると、ちょっとツラい。敵を倒すために、7人の仲間を集めるのだが(この設定もなあ…)、その集め方が…。まあ、萌え系の女優を集めていくという風なのが、見る者が男の場合にとって救いかもしれないが…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年06月18日12時49分)




◆弓(韓国)
監督:キム・ギドク
出演:チョン・ソンファン/ハン・ヨルム
内容:広い海の上で穏やかに暮らす少女と老人は数か月後に結婚を控えている。そこにあるのは海と静寂と老人の奏でるヘグムの美しい音色だけ。少女は老人の養女であり、恋人であり、許婚…。そして彼の生きる目的でもあった…
晩夏公開(Bunkamura ル・シネマ)

キム・ギドク マニアにはたまらない、キム・ギドクっぽい映画。これまでの彼の作品もキム・ギドクっぽいのだが、だんだんとエスカレートするので、この作品を一般の人に勧めても、?って表情になると思う。

でも、メインのキャストが少人数であること、エロスをたたえていること、ありえない話でもあったら面白いかなと思わせることがマニアの目を離さないんだと思う。しかし、メイン・キャストがノー・セリフというのは面白かった。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年06月25日19時29分)


サムサッカー

◆サムサッカー(アメリカ)
監督:マイク・ミルズ
出演:ルー・プッチ/キアヌ・リーヴス
内容:中流家庭で暮らすジャスティンは傍から見れば恵まれた存在。だけど自分は欠点だらけで、近所の歯科医や学校の先生、ガールフレンドとさえも上手くやっていくことができない。その不安を和らげる唯一の方法が親指を吸うことだった…
夏公開(シネマライズ)

サッカーの話ではない。親指しゃぶりがやめられない思春期の男の子の話である。確かに平穏な家庭そうではあるが、そんな家庭でも各人にはいろいろとコンプレックスがあるもんである。いずれの悩みもつきつめて考えると誰にでも言えることだろうと思う。それを感じると、この作品は面白く見ることができる。

キアヌ・リーヴスは脇役で最初はコメディ・リリーフかと思ったが、非常に重要な役。最後のほうのシーン、彼の言うセリフは心に染み入る。大事なものは何か?それを感じ取れれば、幸せな気分にしてくれる映画である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年06月25日19時31分)


セプテンバー・テープ

◆セプテンバー・テープ(アメリカ)
監督:クリスチャン・ジョンストン
出演:ジョージ・カリル/ワリ・ラザキ
内容:9.11テロの1年後、5人のフィルムメーカーが紛争真っ只中のアフガニスタンで撮影を敢行。国防総省が提出を求めたその映像にはニュースでも見たことのない現実が映っていた…
9月下旬公開(シアターN渋谷)

ドキュメンタリーじゃないかと思えるほどよくできている。銃撃戦で飛び交う弾丸。ミサイル弾まで飛んでくる。これが本物だったら撮影なんてしてられないよなあ。

でも、撮影はアフガニスタンで行ってるし、やばい撮影もあったみたいで、逆にどこまでが本物かどうか、考えて見るのがいい見方なのだと思う。ドラマとしてもよくできていると思うし…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月02日22時52分)


ディア・ピョンヤン

◆ディア・ピョンヤン(日本)
監督:ヤン・ヨンヒ
内容:30数年前、朝鮮総連の幹部である父は、日本で生まれ育った3人の兄たちを、彼らが見たこともない祖国に送った。大好きな両親が信じるものに対して、違和感を抱きながら、私は大人になりカメラを持った…
8/26公開(渋谷シネ・ラ・セット)

3人の兄を祖国に送ったのは当時は北朝鮮がこの世の楽園のように思われていたからだ。こういう親子関係はたくさんあるだろう。今となって親としては複雑な気持ちであろう。

ピョンヤンの映像が貴重である。これでも検閲を受けているらしいが、なかなか見ることのできないもの。人々の生活ぶりもわずかながら見えてくる。国家に翻弄された家族の姿。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月02日22時54分)


日本以外全部沈没

◆日本以外全部沈没(日本)
監督:河崎実
出演:小橋賢児/柏原収史/松尾政寿
内容:もし、日本だけを残して世界が沈んでしまったら?壮大なスケールと奇想天外なアイデア、そして超過激シーンの連続で贈る驚天動地、空前絶後、抱腹絶倒の社会派SFパニック・スペクタクル。
晩夏公開(シネセゾン渋谷)

映画自体はチープなんだけど、その設定だけで爆笑してしまう。最初のシーンから、あるバーに各国の要人が集まってるんだけど、それぞれネクタイが国旗になっていて、それで誰だか検討がつくのである。

しかしまあ、日本だけが残ったら、他の国が日本にへーこらしてしまうというのは原作の筒井康隆らしい作品である。まあ、その分、映画としてスケール的には中盤、見るのがカッタるくなってしまうのは仕方ないか…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月09日21時56分)


パビリオン山椒魚

◆パビリオン山椒魚(日本)
監督:冨永昌敬
出演:オダギリジョー/香椎由宇/高田純次/麻生裕未
内容:1867年のパリ万博に出品された動物国宝・オオサンショウウオのキンジローを巡り、世紀の天才レントゲン技師・飛島芳一、財団一族の美しき四姉妹などが絡み合う、デタラメ騒動の数々…
初秋公開(シネセゾン渋谷)

このあらすじだと、バカものだと思うし、実際、そのような展開は見せるのだが、そのバカさが何か物足りない。売れない若手お笑い芸人のようで、プロとしては物足りない気がした。

主演のオダギリジョーと香椎由宇で興味を引っ張っていこうという感じがミエミエなのだが、オダギリジョーはどうにも主演っぽくは見えない。コメディリリーフ的までのような、もったいない作り方をしている。それにオダギリジョーって、いつも同じような役作りなんだけど、俳優としていろんな役をしていってほしい。それももったいない!

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月09日21時57分)


キャッチボール屋

◆キャッチボール屋(日本)
監督:大崎章
出演:大森南朋/キタキマユ/寺島進
内容:ひょんなことからキャッチボール屋になった、30代・失業中のタカシ。タカシのところへキャッチボールをしにやってくるのはどこかワケありの人々。しかし懸命に毎日を生きている彼らたち…
秋公開(K’s cinema)

キャッチボール屋という仕事自体がファンタジックで、さらにお話もキャッチボールをする公園ばかりで進んでいくので、さらにファンタジー色は強まってくる。でも、それはおじさんのノスタルジーをくすぐるようなもの。若い人はわかりづらいかもしれない。

そんなどちらかというと舞台向きの話であるが、出てくるキャラクターがキッチリしていて、演じる人々がしっかりと演技しているし、であっても恥ずかしいくらいのオーバーな演技ではないので、見終わると何かの心地よさが残る。自分もおじさんだからかなあ…?

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月16日15時55分)


グエムル 漢江(ハンガン)の怪物

◆グエムル 漢江(ハンガン)の怪物(韓国)
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ/ピョン・ヒボン
内容:韓国で一番大きく、美しく、おだやかな河、漢江。そんな韓国の平和の象徴ともいえる漢江に、ある日突然、正体不明の巨大怪物(グエムル)が現れた!河川敷で売店を営んでいるパク一家の中学生・ヒョンソがグエムルにさらわれた!
9/2公開(有楽町スバル座ほか東宝洋画系)

この監督の過去の作品も好きだし、出演陣も自分の好む俳優が集まっている。なのに、なんだかのれなかったのは、この監督の限界を見たような気がしたから。真昼間の明るいところに巨大怪物が現れるのはCGがよくできていても違和感を禁じえない。

あと、話をシリアスにしたいのか、笑いにしたいのか、なんだか中途半端。監督は1シーンごとのウケを狙っているせいか、全体的に見ると散漫なストーリーになっている感がある。怪物のデザインくらいは面白いかもしれない。ぜんぜんダメってわけの映画ではないけど、料金が安ければ見てもいいかもしれない程度の作品。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月16日15時57分)


チャーミング・ガール

◆チャーミング・ガール(韓国)
監督:イ・ユンギ
出演:キム・ジス/ファン・ジョンミン
内容:29歳ひとり暮らし、郵便局で働く普通の女性、チョンヘ。彼女は悲しみを抱えている。死んでしまった母への想い、忘れたい痛ましい記憶…。そんなある日、1人の男性が彼女の職場へやってくる…
秋公開(シアター・イメージフォーラム)

1人暮らしの女性にはウケそうな映画。けれど、配給会社の人に聞くと、意外と男性のほうにウケがいいと言う。男のほうが守ってあげたい気持ちになるのだろうか?女には何やってんのよ!?とか思われてたりして…。

現実っぽいリアルな描写を基本ベースにしているようで、実はこんな人いないよぉとも思われるシーンもよくある。けれど、彼女の背負っているトラウマを払拭するための監督の意図、ここに踏み入れないと彼女は一生、不幸だよと言いたいのかもしれない。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月26日16時26分)


西瓜

◆西瓜(台湾)
監督:ツァイ・ミンリャン
出演:チェン・シャンチー/リー・カンション
内容:極限状態の水不足が続く台湾の街。帰国したばかりのシャンチーも水不足に備えるべくペットボトルに水を溜め、西瓜ジュースをつくっている。そんなある日、偶然にも昔路上で腕時計を買ったことがあるシャオカンと遭遇。彼を部屋に招待する。ふたりはお互いに心惹かれる何かを感じ、一緒に時を過ごし、少しずつふたりの距離が近づいていく。しかしシャオカンには、どうしても彼女に告げられない秘密があった!

ツァイ・ミンリャンは設定に独特のものがあって、それを踏まえた上でのリアルな作品作りである。この映画もいくら水不足とは言え、どこにでも行ってペットボトルに水を入れて持って帰ってくるという主人公の行動はかなり極端。

しかも、この作品、場面転換の時にミュージカル・シーンを入れて、ツァイ・ミンリャン色をもっと濃くしているので、慣れない人にはとっつきにくいかもしれない。だが、はまると止まらない。そしてこの作品、表立ってはないけど、かなりエロである。精神的なエロ心をくすぐる作品である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月26日16時29分)


ワン・ラブ

◆ワン・ラブ(ジャマイカ・ノルウェー・イギリス)
監督:ドン・レッツ/リック・エルグッド
出演:キマーニ・マーリー/シェリーヌ・アンダーソン
内容:キングストン郊外を舞台にし、ラスタファリアンとクリスチャンの対立を背景にした、その実、寛容と和解の物語。レゲエやゴスペルの名曲に包まれたジャマイカ版「ロミオとジュリエット」。
夏公開(シアターN渋谷)

ジャマイカ版「ロミオとジュリエット」ということであるが、そういうストーリーはたくさん、いろんな国で語られてきたが、このジャマイカではラスタファリアンという貧困層が出てくる。これはなかなかニュースでもお目にかかれないもので、それだけでも映画を見た甲斐があるというもの。

男のほうの役のキマーニ・マーリーはあのボブ・マーリーの息子だそうで、それによる雰囲気は持っている。もちろん、歌声もいい。あとは監督なんだけど、ビデオ・クリップ畑の人ではこれがしょうがないかもしれない…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月30日15時13分)


ミートボールマシン

◆ミートボールマシン(日本)
監督:山口雄大/山本淳一
出演:高橋一生/河井青葉/山本彩乃
内容:どこからかやって来た謎の怪物。奴等は生身の人間に寄生する。寄生された人間は、自分の意思を持たない醜悪な怪物=ネクロボーグと化し、奴等の意のままに操られ、無残な殺し合いをさせられる…
9月公開(シアター・イメージフォーラム)

試写状をろくに読みもせずに行ったので、自分の不得意な分野のスプラッタ・ホラーを見ることになってしまった。ただ、ストーリー自体がそんなにドロドロとはしてないし、撮り方もサラリとしてるのでスプラッタという怖さ、エグさはなかった。

怪物のクリエーターに雨宮慶太が参加しているだけあって、そのデザインはいいのであるが、怪物の形態が人間っぽいのは創造力に問題があると思う。そこが残念。もっと新しい考え方を見せてほしかった。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年07月30日15時14分)


二重被爆

◆二重被爆(日本)
監督:青木亮
出演:山口彊/佐藤邦義/岩永章
内容:山口彊(つとむ)さん、90歳。山口さんは広島と長崎の両方で被爆した「二重被爆者」である。今まで「二重被爆」という事実は世間にほとんど知られていない。なぜ今まで明るみに出なかったのか?この映画では、山口さんをはじめとする「二重被爆者」7名のインタビューを行った。
8/12公開(名古屋シネマテーク/シネ・ヌーヴォ九条<8/26〜>/UPLINK X<9/2〜>)

僕は長崎の出身だけど、こういう事実は知らなかった。歴史上、たった2発の核兵器なのにいずれにも遭遇するなんて…。二重被爆には2週間以内に被爆地に入った入市被爆も含まれるそうだが、100名くらいの人がいるそうである。

作品がどうこうよりもそういう歴史的事実だけでもこの映画は見る価値がある。原爆投下の是非を海外で聞くシーンもある。けれどそういうことも大事だが、このような事実を知っておいてほしい。それが一番、重要だと思う。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年08月05日20時32分)


スーパークロス

◆スーパークロス(アメリカ)
監督:スティーブ・ボーヤム
出演:スティーブ・ハフィー/マイク・ボーゲル
内容:アルバイトに精を出しながら、究極のバイクレース「スーパークロス」のワールドチャンピオンを夢見る兄弟レーサーが、ラスベガスの決勝戦まで登りつめるまでを描く…
秋公開(シアターN渋谷)

アメリカではこういうモトクロスは人気だそうである。そのモトクロスの大会に2年間、撮影の許可をもらって作りあげたそうである。それゆえ、レースのシーンは迫力満点。ダート・コースの飛び散る土、モトクロッサー同士の肉弾戦。アングルも多彩だ。

話はドキュメンタリーではなく、兄弟が有名になっていく過程を描く。けれど、それも一筋縄ではいかない。ぶっちゃければ簡単なサクセス・ストーリーかもしれないけど、まあ、そうは悪くない。ラブ・シーンもあっさりと青春ものに仕立てている。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年08月05日20時33分)


東京フレンズ The Movie

◆東京フレンズ The Movie(日本)
監督:永山耕三
出演:大塚愛/松本莉緒/真木よう子
内容:なんとなく東京に憧れて地方から上京した女の子・玲(大塚愛)。どこにでもいる普通の女の子が東京で新しい友達に出会い、音楽という夢を見つけていく。
8/12公開(丸の内ピカデリー2他)

DVDで人気の出た作品で、その続編という設定。デビュー寸前にメンバーの暴力沙汰でニューヨークに行ってしまった彼に会いに、これもメジャー・デビュー前のヒロイン・玲が訪れるというもの。

トレンディ・ドラマの展開よろしくちょっと赤面混じりのストーリーなんだけど、この2人のつかずはなれずの関係はベタベタとしていた最近の傾向にあきあきしてた僕には良い感じに映った。にしても大塚愛がギターを持つライブシーンはコードを押さえてないんですけどね…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年08月13日22時22分)


そうかもしれない

◆そうかもしれない(日本)
監督:保坂延彦
出演:雪村いずみ/桂春團治
内容:寡作の文筆家と、その夫を献身的に支えてきた妻。草花を愛で、風の匂いで季節を数え、穏やかな晩年を共にゆっくりと過ごすはずだったのに…
秋公開(シネスイッチ銀座)

老夫婦の生活を通してボケの問題を見据えた作品。監督の演出が最初はとっつきにくく、なかなか感情移入しづらかったけれど、徐々に見入ってしまう。後半は無情さが心に染み入ってきて、しんみりとしてしまう。

主演の雪村いずみの演技がスゴい。ボケという現実は本当はもっとスゴいんだろうけど、それにしても、これだけのことを演ってしまうのは正直に拍手したい。ベテランとは言え、なかなかできることではないと思う。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年08月13日22時22分)


三月のライオン

脚本監督:矢崎仁司
脚本:宮崎裕史・小野幸生
キャスト:趙方豪/由良宜子/内藤剛志/石井聰亙/山本政志
制作:1991年 日本
上映:新宿K’s Cinemaで06年9月末まで金、土曜日レイトショーでニュープリント版を上映中。監督の舞台トークショーがあります。

あらすじ:
病院で目覚めた記憶喪失の兄に、恋人だと嘘をついて同居を始める妹。
兄はやがて少しづつ記憶を取り戻し、ふたりの生活は揺れうごき始める・・・。

近親相姦がベースで、悩ましいシーンもありますが、まったくエロく感
じません。異性への愛と、肉親への愛とが入り混じり、愛を切なく映し
出します。見る人によって感想は大きく異なりますが、日本映画の最高
傑作の一つと私は思います。

(アルファ 2006年08月15日16時31分)


40歳の童貞男

◆40歳の童貞男(アメリカ)
監督:ジャド・アパトウ
出演:スティーブ・カレル/キャサリン・キーナー
内容:電気店で働くアンディは仕事は真面目で人当りも悪くない。ただ、彼は40歳にして…童貞だった!同僚たちは何とかして女の味を教えてやろうとするが…
9/2公開(ユナイテッド・シネマとしまえん/ユナイテッド・シネマ岸和田(9/30〜))

主人公のアンディは、女性との接し方が上手く、相手の女性の子供も手品など見せて手なずけてしまう。う〜む、こんなに人付き合いが上手いのに、40歳まで童貞だなんておかしいよな〜。それとも、それとセックスとは別というのがアメリカ人の考え方なのだろうか?

ハリウッド映画だもん、しょうがないよ…と自分を納得させながら、そんなユル〜イ展開で終わりかぁ、と思っていたところ…、ラスト・シーンでとんでもないことが起こってしまうのである。それはサヨナラ逆転満塁ホームランくらいのインパクトがあった!

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年08月20日18時46分)


天軍

◆天軍(韓国)
監督:ミン・ジュンギ
出演:キム・スンウ/パク・チュンフン
内容:2005年、韓国と北朝鮮は核兵器を共同開発。アメリカはその引渡しを要求するが、それに反発した北朝鮮将校は物理学者と共に核兵器を持ち出し逃走。韓国軍は彼らの行方を追うが16世紀にタイムスリップしてしまう…
9/23公開(シネマート六本木)

展開がスゴイです。核兵器を共同開発するのもだけど、それを持ってタイムスリップしてしまうとは…。タイムスリップ云々より、その前の展開(核兵器を持ち出すとか)は大人のやることじゃないよなあ。まあ、あっても不思議ないんだけど…。でも相変わらず反米感情は韓国の作品にはあるわけで…。

タイムスリップした先で若き日のイ・スンミンと出会うことになって、その下りが作品中のメイン・ディッシュ。歴史上の人物と出会うのはこれに限らず楽しい展開を見せてくれる。ちなみにイ・スンミンとは豊臣秀吉の朝鮮出兵の軍を破った英雄である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年08月20日18時47分)


待合室

◆待合室(日本)
監督:板倉真琴
出演:富司純子/寺島しのぶ
内容:雪深くどこか郷愁を誘うこの駅の待合室に一冊のノートが置かれている。ノートのページには旅人の様々な想いや喜怒哀楽が綴られ、表紙にはいつの間にか命のノートと書かれるように…
9/23公開(セントラル劇場(仙台)/10月下旬→ユーロスペース/銀座テアトルシネマ)

親子共演だけれど、富司純子の回想シーンに寺島しのぶが出てくるので、同じシーンで出演しているのではない。お互いに演技は確かなものなので、その点は安心して見ていける。

ストーリーとしては先が読めなくもないのだが、出てくる登場人物たちのそれぞれの思い、悩みをつぶさに考えていくと、人間の味わい深さが染み出ていて面白い。何度も噛みしめたくなる一品である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年08月27日15時01分)


みなさんの映画評論4 − おわり −
ミニシアターフレンズ