みなさんの映画評論5
ミニシアターフレンズ

不都合な真実

◆不都合な真実(アメリカ)
監督:デイビス・グッゲンハイム
出演:アル・ゴア
内容:温暖化の真実の姿を解明し、人類が滅亡するまでの真実のシナリオを、元米国副大統領アル・ゴアを通して描くドキュメンタリー
10/28公開(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)

試写会場が超満員になるほどの作品。そんなに人気があるとは知らなかったのでビックリしてしまった。アル・ゴアの講演会をまるごと見せて、その合間に彼の生い立ちやこれまでの活動状況を描いている。

こうして資料を見せられると温暖化の影響はシャレにならないところまで来ているなあと深刻に考えてしまう。例えば世界中の氷河がいかになくなってきているか、何十年か前の写真と見比べていくシーンは強烈だった。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年08月27日15時02分)


出口のない海

◆出口のない海(日本)
監督:佐々部清
出演:市川海老蔵/伊勢谷友介/上野樹里
内容:1945年夏のことをあなたに知ってほしい。二度と帰れないと知りながら最後の秘密兵器「回天」に乗った若者たちのことを…
9/16公開(全国)

潜水艦・回天の特攻隊が舞台。これまで神風に代表される飛行機の特攻ばかりがクローズアップされていたものが多かっただけに、戦争の真実を伝えるためにもいい傾向である。特攻は他にもあるので、いろいろな現実を映画化していってほしい。

主人公は明治大学で野球のピッチャーをしていて、甲子園(中等野球=今の高校野球の前身)でも優勝した設定。しかしながら、投げ方があんまりキャッチボールをしたことのない感じなので(腕が縮んでいる)、いくら名のある俳優であってもなんとかならなかったものだろうか?アメリカではいくら映画でもこういうことはありえないのだが、日本だとちょくちょく見かける気がする。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年09月03日16時06分)


敬愛なるベートーヴェン

◆敬愛なるベートーヴェン(イギリス・ハンガリー)
監督:アニエスカ・ホランド
出演:ダイアン・クルーガー/エド・ハリス
内容:孤高の音楽家ベートーヴェン、歴史に隠されたもう1つの物語。“第九”誕生の裏に、耳の聴こえないベートーヴェンを支えた女性がいた…
12月公開(シャンテ シネ/新宿武蔵野館)

この手の作品は「アマデウス」が金字塔のように輝いている気がするんだけど、モーツァルトと同じようにベートーヴェンもまた奇行の持ち主のように描かれている。この時代のヨーロッパを舞台にする映画って、不潔なイメージにすることが多いようなのも特徴だ。

そうとは言え、ちょっと「アマデウス」を意識してるような作りは気になった。サリエリは「アマデウス」で有名になったようなもんだと思うが、彼の名前を出してきたり、彼のような振る舞いをさせたりと、ちょっとオリジナリティに欠けるきらいがある。この映画らしい特徴をもっと出すように心がけてほしかった。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年09月03日16時07分)


赤い鯨と白い蛇

◆赤い鯨と白い蛇(日本)
監督:せんぼんよしこ
出演:香川京子/浅田美代子/宮地真緒
内容:雨見保江は孫娘・明美に連れられて息子夫婦の家に向かう途中、引寄せられるように、かつて戦時中に疎開していた館山の家を訪れる。そこには家の持ち主である光子が小学生の娘と2人、姿を消した夫を待って暮していた…
11/25公開(岩波ホール)

演劇のように1つの家を中心にして話が進んでいく。各年代の女性が集い、彼女たちの女性ならでは悩みや、虚栄心が見え隠れして面白い。コメディ・リリーフっぽいが樹木希林の役などは笑わせもするが、泣かせもする良い役である。

そうとは言え、これは反戦映画である。それは頭ごなしの硬派なものとは違って、当時の様子もそれほど出てこず、現代の生活の中にわずかに残る厭戦的な、思い出すといや〜な感じのするもの。それもまた戦争を描いているのである。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年09月10日22時30分)


カポーティ

◆カポーティ(アメリカ)
監督:ベネット・ミラー
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン/キャサリン・キーナー
内容:1959年11月カンザス州で一家4人が惨殺された。逮捕され死刑を宣告された2人の殺人犯を、カポーティは刑務所に訪ね綿密な取材を敢行し「冷血」を完成させたがその後、彼は一冊も本を完成させることはなかった…
秋公開(シャンテ シネ/恵比寿ガーデンシネマ)

トルーマン・カポーティという人物は最後はアルコール中毒やうつ病などで死んでいった人で、普通ならばそういったところを描くのかと思うのだが、この映画は当時、センセーショナルだった著作「冷血」に関する部分のみを描いている。

それは、この「冷血」がカポーティにとっての最も大事なものという作者側の意図だろうと思う。ある死刑囚とのつながり。かなり渋い話と言わざるを得ない。それ故に見終わると心に染み入ってくる。カポーティ役のフィリップ・シーモア・ホフマンの演技もさすがのものを見せてくれる。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年09月10日22時31分)


ダーウィンの悪夢

◆ダーウィンの悪夢(フランス・オーストリア・ベルギー)
監督:フーベルト・ザウパー
内容:ダーウィンの箱庭と呼ばれるほど豊かな生態系を誇っていたアフリカのヴィクトリア湖。しかし、外来魚ナイルパーチが放流されたことから状況は一変する。一大魚産業が誕生し経済は繁栄。だが… 正月公開(シネマライズ)

タンザニアのビクトリア湖。そこに誰かが外来魚ナイルパーチを放流し、これが他の在来種を絶滅させて大量発生。そして、この魚がヨーロッパや日本に輸出されると経済が潤うようになった…。これだけだと生態系以外のこと、人間社会においては良いことのように思えるが、実はこれが大変な弊害へとつながってるのである…。

富める者は貧しい者たちの生活を駆逐してまでも富を得ようとする。意外とこれが人間社会の生態系かもしれない。けれども、現地の人たちが不潔きわまりない場所で生活しているのを見ると心が痛む…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年09月18日13時21分)


ホステル

◆ホステル(アメリカ)
監督:イーライ・ロス
内容:アメリカの大学生ジョシュとパクストンは、旅先で意気投合したアイスランド人オリと共にヨーロッパへバックパックで旅に出掛ける。旅先で知り合った男から東欧のある街に外国人との刺激を求める美女の存在を聞きつける。期待を胸にその街に降り立った彼らを待ち受けていたものは…
10/28公開(シアターN渋谷)

序盤は青春もの(エロあり)、中盤はホラーもの、そして終盤はサスペンスものと変化していくけど、それが上手くできていて、見事に融合している。ホラーは僕の苦手分野だけど、見せずに怖がらせるので僕でも楽しめた。

ただ、この話は元ネタ(事実)があるということで、それを考えると戦慄してしまう。それから、ホラー部分は後で自分(観客)の心にもある種の猟奇的な部分を呼び覚ましていくようで、そのことのほうがよっぽど怖かった…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年09月18日13時22分)


めぐみ―引き裂かれた家族の30年

◆めぐみ―引き裂かれた家族の30年(アメリカ)
監督:クリス・シェリダン/パティ・キム
内容:娘の失踪の真相をつきとめ、わが子を取り戻すために拉致被害者家族の長い戦いの日々を追ったドキュメンタリー
11/25公開(シネマGAGA!)

日本人なら、この事件の大体のあらましは知っていると思う。この映画はその発端から現在までの総集編のようなものである。その人たちにとっては大変なことでも、それ以外の人(僕のような)にはニュースよりも、こういう普段の人々を多く映したもののほうが心に残る。

でも、アメリカ人が監督するというのはどうだろうか?なぜ日本の映画会社はこのことに着手しなかったのだろうか?テレビ局がやってるから?果たしてそれでいいのだろうか?しかもアメリカ人監督ゆえかBGMは尺八や和太鼓ばかり。本当にこの問題を真面目に見据えているのだろうか?

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年09月30日20時36分)


合唱ができるまで

◆合唱ができるまで(フランス)
監督:マリー=クロード・トレユ
出演:クレール・マルシャン
内容:パリ13区。週に1度、総勢100名のアマチュア合唱団のメンバーたちが集まり、女性指揮者クレール・マルシャンのもと、教会でのミサ・コンサートに向けてリハーサルに励んでいる。人目に触れることのない練習風景を描くドキュメンタリー。
正月公開(ユーロスペース)

このタイトルって何か変。合唱ができるって…合唱は作るものなのか?“合唱するコーラス隊ができるまで”ならわかるのだが。けれども、こういうタイトルのほうが目を惹くけど。

ドキュメンタリーで、町の人々、老若男女、いろんな人たちがリーダーたちの下、教会で合唱するまでを描いているのだが、何の説明もない。なぜ合唱するのか、この人たちは普段はどういう生活をしているのか?、がない。映像は彼らの練習風景だけ。けれど、見ていくうちにそれがジワジワと心に染み入ってくるのである…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年09月30日20時38分)


椿山課長の七日間

◆椿山課長の七日間(日本)
監督:河野圭太
出演:西田敏行/伊藤美咲/成宮寛貴
内容:脳溢血のため突然死した椿山課長。やり残した仕事や家族…あまりに未練がありすぎてこれじゃ死んでも死にきれない!天国と地獄の間にある中陰役所で3日間だけ現世に戻ることを許された椿山は、生前の姿とは似ても似つかない絶世の美女となってよみがえる…
11/18公開(全国)

設定だけ見ると面白いし、実際にそういう野獣が美女になって…というのは考えるだけでも楽しい。伊藤美咲の中身が西田敏行なんだけど、それだけじゃないのも、また楽しめる要素になっている。

ただ、これは難しいのだが、最初の天国のシーンがどうにも説明的すぎるのがなんともカッタるい。原作は小説なので、それでもいいのだが、それをどう映像化する際に改造できるかどうか、見せ方を工夫しないと…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月02日00時03分)


ブロック・パーティー

◆ブロック・パーティー(アメリカ)
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:カニエ・ウェスト/モス・デフ
内容:2004年9月18日。ブルックリンの路上でコメディアン、デイブ・シャペルが企画・製作し、ブラックミュージック界のスターを集め、無料のシークレットライブを開催。当日までの道のりを収めたドキュメンタリー。
晩秋公開(アミューズCQN)

テレビの人気者がミュージシャンを集めてライブをする。これだけだったら、何の面白みもない、どこにでもあるようなことだが、それが黒人たちであるというのが、表立ってはないが微妙な主張になっていて面白い。

音楽はヒップホップで自分は普段は聞いてないのだけれど、最後のほうはなんだか感動してしまう。いろんな思いが集約され、それが歌い手に表現されているんだろうなあ…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月02日00時04分)


木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

◆木更津キャッツアイ ワールドシリーズ(日本)
監督:金子文紀
出演:岡田准一/櫻井翔/酒井若菜
内容:ぶっさんの死後3年。ある日、バンビには死んだはずのぶっさんの声が聞こえた。「それを作れば彼は帰ってくる…」その謎を解くため、みんな久しぶりに木更津に集結。そして全く見当違いのものばかりを作り続けることに…
10/28公開(シネマライズ)

テレビの人気シリーズで僕も好きなだったけど、今回は脚本家もちょっと、お疲れ気味のような気がする。ギャグになんだかキレがない。1回表、1回ウラと続いていく展開もどこか、おざなりのように見えてくる。

でもまあ、これまで見てきた人にとってはその最後(たぶん)と言われる、この作品の死に水をとってやるのもいいかもしれない。出演者たちは演技的にそんなに変わらないんだから、それぞれのファンはそれぞれに楽しむのもいいかも…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月13日12時09分)


あなたになら言える秘密のこと

◆あなたになら言える秘密のこと(スペイン)
監督:イザベル・コヘット
出演:サラ・ポーリー/ティム・ロビンス
内容:誰にも話すことのできない過去の傷を抱え、人とは距離を置いてただ淡々と毎日を過ごしているハンナ。ある日、勤め先から1ヶ月の休暇を言い渡された。そして、あてもなくふらりと立ち寄った港町で、石油採掘事故により負傷した男を看病することになる…
正月第2弾公開(TOHOシネマズ)

この映画の冒頭部を見て、これが反戦映画に展開していくとは、誰が想像できるだろうか?このような作品を見ると、9.11なんて恵まれた描かれ方をしているほうである。戦争は全世界どこにでもあることを改めて気付く。

主演の2人の演技は今さら言うまでもないだろう。サラ・ポーリーは難しい役どころだし、ティム・ロビンスも久々の好演のような気がする。冒頭部のセリフが少なくて進行していく演出もいい。これは見たほうがいい映画である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月13日12時11分)


おじさん天国

◆おじさん天国(日本)
監督:いまおかしんじ
出演:下元史朗/藍山みなみ/吉岡睦雄
内容:久米水産で働くハルオはダイオウイカを釣ることを夢見ている。彼には同僚のリカという恋人がいる。リカはやはり同僚の岩田とも付き合っており、トラブルが絶えない。そんなハルオの元にやって来たおじさん・高山たかしはある日ひょんなことから地獄に落ちてしまう。
12/9公開(ポレポレ東中野)

見た後で資料にあった監督の言葉を読んでみると、どうしようもなく作りたいというものでもなく、本数をこなさなければならなかった1本だということのようだ。ピンク映画らしい話である。それでも商業映画には違いない。

おかしな、コメディチックな部分が多い。エロであればいいんだろう?みたいな考えもあるだろうが、ピンク映画の場合はストーリーがちゃんとあるもの。どこかファンタジーっぽくもあるのだが、その描写を受け入れられるかどうか?まあ、面白い画は普通の作品よりかはあるのだが…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月15日22時38分)


僕は妹に恋をする

◆僕は妹に恋をする(日本)
監督:安藤尋
出演:松本潤/榮倉奈々/平岡祐太
内容:彼女の優しい笑顔は何気ない毎日を美しい景色に変えてくれた。初めて本当に人を愛しいと思った。けれど、それは完全に叶うことのない想い。僕は妹に恋をする…
正月第2弾公開(恵比寿ガーデンシネマ/新宿武蔵野館)

人気少女コミックの映画化。以前『くりいむレモン』があったけど、今回のは本当の兄妹の恋愛。双子というものに神秘的なものを含めて恋愛というところまで持ってきている。

展開としてはこの禁断の愛のかたちがあまり困難なしに進められていくのが、どうにも浮世離れしていて受け入れがたいのだが、恋愛にルールはないとも言えなくもない人間社会なので、それはそれでいいのではと思う。人気タレントの起用もその点を狙ってるのかもしれないなあ…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月15日22時39分)


ワサップ!

◆ワサップ!(アメリカ)
監督:ラリー・クラーク
出演:ジョナサン・ヴェラスケス/フランシスコ・ペドラサ
内容:俺たちは黒人たちが牛耳るこの街みたいな窮屈なジーンズを履いて、HIP-HOPが充満する通りをスケボーで走り続ける。外では銃声がいつでも鳴り響くけど、俺たちは思いっきりパンクロックを弾き鳴らすんだ。LAのサウス・セントラルに住むラテンアメリカ系少年たちの日々…
正月第2弾公開(シアター・イメージフォーラム)

見に行く前は音楽をやってる若者たちの話かと思ったけど、バンドはやってるものの、それは生活の一部だけであって、彼らの生き方がパンクであるという映画だった。黒人はまだ恵まれてる、ヒスパニックのほうがもっと悲惨だよ、という雰囲気だった。

そのテーマがハッキリしてくるのが、なかなか遅く、そこまで、そんなにシナリオを重要視してない(たぶん存在しないのではないか)、行き当たりばったりのロード・ムービーを展開。けれども、そのテーマがはっきりしてくる辺りから面白くなってくる。そこまで我慢できれば満足できるのではないだろうか。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月23日16時09分)


フランキー・ワイルドの素晴らしき世界

◆フランキー・ワイルドの素晴らしき世界(イギリス・カナダ)
監督:マイケル・ドース
出演:ポール・ケイ/ベアトリス・バダルダ
内容:フランキー・ワイルドはイビサのクラブ・シーンをベースにヨーロッパ中を熱狂させる。しかし彼はある日、聴力を失う。どん底の日々を経て、女性教師ペネロペと出会った彼は再生への道を歩き出す…
12月下旬公開(シネ・アミューズ)

DJという仕事の職業病に難聴があるとは知らなかった。よく考えればわかりそうなものだが、ああいう大歓声で音量も大きいんだから、それなりの予防策をしているものとばかり思ってた。

ストーリーはイビサ島での大人気DJが難聴になって、落ち目になって、そのどん底から這い上がってくるという内容。どん底になるまでは傲慢でイヤ〜な奴なんだけど、心を入れ替える辺りから感動がジワジワと迫ってくる。苦しいところから脱出しようとしている姿は人間が生きてる!っていうパワーが感じられて気持ちいいです。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月23日16時11分)


武士の一分

◆武士の一分(日本)
監督:山田洋次
出演:木村拓哉/檀れい/坂東三津五郎
内容:剣の技と学の道でも秀才として知られる三村新之丞と美しく気立てのいい妻・加世との生活は、毒見役を務めて失明した日から暗転。そんな彼をさらに絶望の淵に追い詰めたのは、妻への疑惑であった…
12/1公開(丸の内ピカデリー2ほか)

山田洋次監督、木村拓哉主演とくれば、それだけで期待が高まる。で、お話はシンプルそのもの。失明した武士の妻が夫を救うため、上司(?)と不倫してしまうというもの。

シンプルなだけに、ストーリーの先は読めるのだけれども、ためにためる演出が観客に登場人物のいろいろな感情(各人の思惑は誰にでもあるもの)まで、心に伝わらせてくる。上手い!キムタクは武士の格好が似合ってるわけではないけど、気になるのは最初だけ。それだけ感情移入させられたということだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月31日12時05分)


インビジブル2

◆インビジブル2(アメリカ)
監督:クラウディオ・ファエ
出演:クリスチャン・スレイター/ピーター・ファシネリ
内容:国家の安全上、軍が開発した究極の武器は姿なき戦士。元最強特殊部隊の兵士を透明にする実験を試みる。しかし、その兵士は次第に暴徒化し、殺人鬼となる…
12/23公開(銀座シネパトス)

透明人間のシリーズ第2弾。透明人間にさせられた男が復讐してくる。確かに彼はいい性格ではないけれど、もうちょっと彼の心情(悲哀とか)を表現させてもいいんじゃないだろうか?ハリウッドだから、しょうがないかなあ。

その復讐鬼はクリスチャン・スレイターが演じている。久々に見たら、悪役かあ。でも、あんまり出てこない。だって透明人間なんだもん。これって、彼にとっておいしいのだろうか?なんてことも考えてしまった。ストーリーが簡単なのはいいんだけど、それ以外の魅力がちょっと乏しい映画。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年10月31日12時07分)


カンバセーションズ

◆カンバセーションズ(アメリカ)
監督:ハンス・カノーザ
出演:ヘレナ・ボナム・カーター/アーロン・エッカート
内容:マンハッタンのホテル。ウェディング・パーティ会場で、10年ぶりに再会したふたり。初めは互いにクールな態度で、ぎこちない会話。やがて心の中の探り合い。この気持ちは懐かしさ?それともまだ想っているの?
陽春公開(シネスイッチ銀座)

全編、画面が2分割されて進行する。これを見る前に知ったときはイヤな予感が走った。何の変哲もなく、ただ、主役の2人をそのまま撮っている可能性があるからだ。少なくとも日本の映画はそういうことが多い…。

しかし、この2分割の使い方が巧妙だった。映画とは映像を見せるがためにリアリズムは必要なのであるが、このような使い方で観客に創造力を使う楽しみを提供している。オシャレであるとともに、そういう土壌のある海外を羨ましく思う…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年11月05日18時31分)


ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド

◆ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド(イギリス)
監督:キース・フルトン
出演:ハリー・トレッダウェイ/ルーク・トレッダウェイ
内容:1975年イギリス、パンク・ムーブメントの華やかな夜明けを告げるがごとくロック・シーンに衝撃的なデビューを飾ったザ・バンバン。結合体双生児、トムとバリーによる狂気のパフォーマンスと、不気味なほどの美しいルックスが、好奇と嫌悪を熱狂に変え、一気にスターダムへ…
新春公開(シネマライズ)

こういう作り方をされるとこの話、本当のことだと思う。だが違うのである。いや、違うらしいということである。原作はあるのだが、原作者もその点、うやむやにしていることもある。

その原作をドキュメンタリー風に作っているのである。証言者は現在の姿と、過去のときと、2人が演じなければならない。非常に面倒臭そうである。そういう作り方をするメリットはこれが本物っぽく見せることである。ということは、やっぱりフィクションだろうか?

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年11月05日18時32分)


ありがとう

◆ありがとう(日本)
監督:万田邦敏
出演:赤井英和/田中好子
内容:阪神・淡路大震災から11年、平山謙原作のノンフィクション小説を映画化
11/25公開(全国)

震災から立ち直って、プロゴルファーになった人の実話を映画化している。冒頭に震災の映像が本物の映像と合せて描かれていく。その映像は食い入るように見てしまった。日本にいれば、どこでもこのような地震があってもおかしくないので、自分だったらどうするだろう?などと考えながら。

周辺の人々の応援を受けて、プロゴルファーへの茨の道を切り開く姿はいいのであるが、もっと苦難はあっただろうに(精神的な面は特に)そこが描かれてないのは日本映画だからだろうか?この程度では苦難とは言えないので、だからどうした?と震災を体験してない僕のような人間は思ってしまうのでは…?

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年11月12日17時35分)


鉄コン筋クリート

◆鉄コン筋クリート(日本)
監督:マイケル・アリアス
出演:(声)二宮和也/蒼井優
内容:宝町を根城に自由に飛び回るネコと呼ばれる2人の少年、クロとシロ。ずっと変わらなく見えた宝町に、再開発という名目の不穏な動きが見え始める…。松本大洋原作のアニメ。
12/23公開(渋谷東急ほか松竹・東急系)

大人気の原作だし、声優陣が人気のある人ばかりなので、ヒットするのだろうなあ。そう考えると、ちょっと構えて見てしまう傾向が僕にはあるんだけど、それなりに楽しめた。

精神世界で苦悩する主人公というのが、難解なほどには描かれてないので、それはわかりやすいと思う。自分もその浮遊感を楽しめた。これは原作ではどう描かれていたのだろうか?アニメならではの描き方のような気はするんだけど、漫画でも浮遊感を得られるのかなあ…?

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年11月12日17時36分)


硫黄島からの手紙

◆硫黄島からの手紙(アメリカ・日本)
監督:クリント・イーストウッド
出演:渡辺謙/二宮和也/伊原剛志
内容:硫黄島に送られた何千もの若き日本兵たちは、生きて祖国の地を踏める可能性はないことを知っていた。61年後、数百通の手紙が硫黄島の地中から掘り起こされる。その手紙によって、そこで戦った男たちの素顔や心情が、そして、すぐに終わると思われた戦いを40日もの勇敢で機知に富んだ激戦へ変えた類まれな能力をもつ司令官の姿が明らかになる…
12/9公開(丸の内ピカデリー1他松竹・東急系)

2部作の第2弾。今度は日本からの視点で描かれている。最初から負けることがわかっているのに、それを見るのはなんだか胸に切迫する思いがある。散り際を知る、最期の瞬間はどうあるべきか?と考えればいいのだろうか?

キャラクターがそれぞれに趣のある設定になっていて、司令官の栗林(渡辺謙)、一兵卒ながら、一般人として感情移入のしやすい西郷(二宮和也)など。その中では個人的にカッコいいなと思ったのはバロン西(伊原剛志)。ロス五輪の馬術競技で金メダルをとった人である。馬に乗って登場してくるぞ!

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年11月19日22時23分)


ラッキーナンバー7

◆ラッキーナンバー7(アメリカ)
監督:ポール・マクギガン
出演:ジョシュ・ハートネット/ブルース・ウィリス
内容:仕事をクビになって以来不運つづきのスレヴンは、友人を頼りにニューヨークへ。ところがそこで、さらなる不運が彼の人生に降りかかる…。闇の実力者たちとの出会いがスレヴンを翻弄する。だが、すべての仕掛けは20年前から準備されていたのだ…
正月第2弾公開(丸の内プラゼール他)

サスペンス映画なので、その謎解きが面白い映画である。最初は黒澤明の「用心棒」っぽいのかなと思ったのだが、そんな簡単な展開はしない。当たり前だけどね。冒頭の謎また謎のセリフの連発がクリエイティブで楽しい限り。

演じる出演陣はカッコいいんだけど、演技的にはちょっと心もとない面々なんだけど、演出がいいので、素晴らしく見せてくれる。ストーリーがよくできているこのような作品については、こんな俳優たちが効果的ではあるのだが…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年11月19日22時24分)


善き人のためのソナタ

◆善き人のためのソナタ(ドイツ)
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ウルリッヒ・ミューエ/マルティナ・ゲデック
内容:1984年、冷戦下の東ベルリン。国家保安省局員のヴィースラーは劇作家と舞台女優である恋人が反体制的であるという証拠をつかむよう命じられる。成功すれば出世が待っていた。しかし予期していなかったのは彼らの世界に近づくことで監視する側である自分自身が変えられてしまうということだった…
正月第2弾公開(シネマライズ)

ベルリンの壁崩壊の約5年前が舞台。反体制の人間を調査する国家保安省局員主人公で緊迫感も十分。タイムマシンがあったなら、この人たちに「あと5年の辛抱ですよ」と言いたくなってしまった。

あらすじだけでは説明できない、展開をしていく作品である。そして、個人的にはこのような価値観の世界があれば、それだけで嬉しい。今の日本の人たちには是非とも見てもらいたい映画である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年11月26日20時57分)


輝く夜明けに向かって

◆輝く夜明けに向かって(アメリカ)
監督:フィリップ・ノイス
出演:ティム・ロビンス/デレク・ルーク
内容:国の象徴とされていた南アフリカ北部のセクンダ精油所が爆破される。その爆破に関与した疑いで一人の普通の男パトリック・チャムーソが逮捕され、テロリストとして拷問にかけられる。結局、証拠不十分で釈放されるが、アフリカ民族会議(ANC)への入党を決意する…
1/27公開(シャンテ シネ)

実話の映画化であり、アパルトヘイトに立ち向かう人々を描くということは有意義であることはわかるのだが、ちょっと時間が短く、その分、感情移入するための仕掛けが少ないような気がする。

ティム・ロビンスは今回は悪役なのだが、彼は悪役のほうがよく似合う。それだけ、演技が達者なのである。南アフリカのことを知るにはいい作品である。最後まで見てほしいストーリーでもある。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年11月26日20時59分)


キャプテントキオ

◆キャプテントキオ(日本)
監督:渡辺一志
出演:ウエンツ瑛士/中尾明慶/泉谷しげる
内容:無法地帯となった西暦20XX年の東京を舞台に、大人たちに翻弄され、成長する2人の高校生…
2月公開(シネマGAGA!/シネ・リーブル池袋)

SFであり、バカっぽい内容も加味して、しかも低予算なので、その辺り、ハマル人にはたまらなく面白い作品ではないだろうか?導入部は一般の人には引いてしまう内容なので、一般の人はこの辺りスルーしたほうがいいと思うなあ。

自主映画のような内容だけど、中身も自主映画を撮っている。この監督もそうらしいのだが、そういうスピリッツをテーマにしている。それもまたマニアックだなとは思う。ただ、意外にそれがいい展開に持っていってたりするから映画とは面白いものである。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年12月04日23時07分)


ハッピー・フィート

◆ハッピー・フィート(アメリカ)
監督:ジョージ・ミラー
出演:(声)イライジャ・ウッド/ロビン・ウィリアムズ
内容:南極に住むペンギンたちにとって人生で一番大切なのは、自分だけの心の歌を見つけ人生の伴侶にふさわしいパートナーの愛をゲットすること。ところが、そんななかに、ひとりだけ筋金入りの音痴ペンギンが…
3月公開(丸の内プラゼールほか)

007を抑えて、アメリカで興行成績トップを走っている作品。ただの子供向けかとも思ってたが、内包されるテーマは現代人の誰にでも訴えるもの。ただ、案外、単純に進行してしまうところが、やっぱりハリウッド映画らしい。

音痴ペンギンの主人公はタップを踏むことができて、それが別の種族のペンギンに受け入れられるのであるが、その辺りのセンスというのはあまり日本人には向かないのではないだろうか?ちょいマイナーっぽいような気が…、あくまで日本の中での話だけど…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年12月04日23時08分)


孔雀

◆孔雀(中国)
監督:クー・チャンウェイ
出演:チャン・チンチュー
内容:落下傘部隊の将校に恋した姉、知的障害がある気のいい兄、町を飛び出した気弱な弟。待ち望んでも開かない孔雀の羽の様に、皮肉な運命に家族は揺れ、そしてまた寄り添っていく…
早春公開(Q-AXシネマ)

3兄弟のそれぞれにスポットを当てて、物語は進行していく。いかにも中国映画という気がしてくるのだが、それは出てくる中国の貧困層の日常が描かれているせいか。でもそれも日本人には新鮮に見える。賄賂も当たり前のように、登場人物みんなが思っているのがスゴイ。コソコソしているどこかの国よりかは潔くていいんじゃないだろうか?

主演のチャン・チンチューは第2のチャン・ツィイーを思わせる可愛さ。けれど、この作品のせいか、清純ではない。それと彼女共々、出てくる女性はみんな強い。そんなしたたかさもまた面白く思ってしまう映画である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年12月17日15時49分)


デッド・オア・アライブ

◆デッド・オア・アライブ(アメリカ)
監督:コーリー・ユン
出演:デヴォン青木/ジェイミー・プレスリー
内容:東アジアに西洋風のアレンジを施したスタイリッシュで無国籍テイストなセットを舞台に、本物のマーシャル・アーツと流麗なワイヤー・ワークと、ビキニやホットパンツを戦闘服に変えて健康的な色気を発するヒロインたち…
2/10公開(有楽町スバル座)

B級アクション映画。まあ、B級とはいえ、普通はストーリーも辻褄あわせくらいするものだが、これは荒唐無稽の映画。逆にそのほうが面白いような気がする。そのくらい、突き抜けたほうがいい!

でも、登場キャストがみなさん、ちょっと貧相かなあ…。映画って気がしないくらいの雰囲気を漂わせている。その分、エロっぽい展開も見せるんだけど、それはもうちょっと突き抜けてもいいくらい。ケイン・コスギもここでは演技上手に見えるくらいだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年12月17日15時50分)


マジシャンズ

◆マジシャンズ(韓国)
監督:ソン・イルゴン
出演:チョン・ウンイン/チャン・ヒョンソン
内容:仲間の死で解散したバンド、ザ・マジシャンズ。残されたメンバーが3年ぶりに再会することで、一緒に過ごした青春の日々が大晦日の夜に蘇える。音楽への情熱、忘れられない恋…
1/20公開(ライズX)

この映画、全編をワンカットで撮影している。95分の作品だから、その間、映像に途切れがない。なので、演劇を見ているような気分にさせられる。その分、俳優たちの演技も大変だし、カメラマンはもっと大変である。苦労した作品である。

ところが、その撮影でズームアップを多用しているのである。大変な技術をまずしているのに、それに被せるような小技は要らないものである。その分、俳優たちの好演技の印象が薄れてもったいないのである。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年12月17日15時51分)


クロッシング・ザ・ブリッジ

◆クロッシング・ザ・ブリッジ(トルコ・ドイツ)
監督:ファティ・アキン
出演:アレキサンダー・ハッケ/ババズーラ
内容:ヨーロッパとアジアの狭間で独特の文化を発展させているトルコ・イスタンブール。あらゆる民族が交差したコスモポリタンの街。伝統と現代とが交じり合い生み出され続けている。有り得ないくらいの音楽の数々もあり、その秘密に迫る…
春公開(シアターN渋谷)

歴史の古いイスタンブールという街なので、まずは民族的な音楽がある。そこに東から西から、さらに最近ではロック、ヒップホップなどの新しい音楽も混ざり合って、音楽も多様化しているという映画である。

いろんなジャンルの音楽がどんどん出てくるので、音楽好きの人にはたまらないと思う。そして、その音楽を演奏したり、歌ったりするシーンをシンプルに撮影しているので、余計なことを考えずに見ることのできる映画である。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年12月17日15時52分)


オール・ザ・キングスメン

◆オール・ザ・キングスメン(アメリカ)
監督:スティーヴン・ザイリアン
出演:ショーン・ペン/ジュード・ロウ
内容:時の大統領に最も危険な男と言われ叩き上げの政治家と、スクープ狙いで彼に近付いたものの人間的に惹かれていく上流階級出身のジャーナリスト。まったく異なる信念を持つ2人の理想主義者の人生が交錯したとき、悲劇は起きた…
陽春公開(日比谷みゆき座ほか)

話が地味。なんでもアクションしなくちゃいけないということではないけれど、精神的なサスペンスであるこの作品では、その緊迫感をもうちょっと工夫して見せてほしかった。

ただ、昨今のなんでもかんでもラブストーリーに行く展開よりは新鮮味がある。そういう、正義感としがらみとの戦いとか、世の中には本当はたくさんあるんだけど、俳優たちの細かい演技は見ものだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年12月25日23時06分)


約束の旅路

◆約束の旅路(フランス)
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:ヤエル・アベカシス/ロシュディ・ゼム
内容:家族を失い、母と二人、難民キャンプに辿り着いたエチオピア人の少年。生き延びるために、母は少年に命じる。ユダヤ人と偽ってイスラエルへ脱出するようにと。母と別れ、故郷から遠く離れて、真実の名前を隠して生きる新しい地…
3/10春公開(岩波ホール)

2時間30分という長さを感じさせないくらいテンポはいい。それというのも主人公の少年の一人称で語られていくから。何人かの母親に助けれて生き延びていく姿は感動ものである。

ただ、説明を省くシーンは結構あって、それでも意味は伝わるけど、さすがに宗教的なものに関してはわかりづらいものもあった。でも、これ以上、長い映画にするのはどうかとも思うからなあ…。

(ミニシアターフレンズ管理人 2006年12月25日23時07分)


聴かれた女

◆聴かれた女(日本)
監督:山本政志
出演:蒼井そら
内容:人並みに働き、人並みに恋をして、人並みに秘密を持つ。ありふれた生活を送る一人暮らしのOL皐月。だが彼女は、目に見えない誰かから全てを覗かれ、聴かれていた…
2/10公開(ポレポレ東中野)

AV女優・蒼井そら主演。それが売りだろうからエロい部分も多くあるのだが、ストーリー設定はなかなか面白い。ある雑誌ライターが引っ越し先で興味本位から隣の女(蒼井そら)を盗聴していくのだが、そこには…。

ただ、この設定で展開していく先はちょっと違うような気もした。それがエロの部分の顛末だからか、監督が主人公に感情移入してしまった結果なのか…、でも見て損はないと思う。そんなに安っぽい作りではないので。

(ミニシアターフレンズ管理人 2007年01月14日15時58分)


ポリス インサイド・アウト

◆ポリス インサイド・アウト(イギリス)
監督:スチュアート・コープランド
出演:スティング/アンディ・サマーズ
内容:伝説のスーパーバンド、THE POLICEの結成から活動停止までの真実。バンドのドラマー、スチュアート・コープランド本人が、ステージの裏側から回し続けた8ミリの膨大なフィルムには、衝撃のデビューから、瞬く間にスターダムを駆け上がるバンドの全軌跡が…
3/31公開(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)

売れてきて当時の富士フィルムのスーパー8を買ったドラマーはツアーの模様など、自分たちの活動を撮り始め、今回、その映像を編集して映画になったそうである。

さすがに映像は悪いのだが、それをカバーするかのように1カット1カットが短い。けれど、そういう使い方はどうなんだろうか?悪くてもじっくり見せる部分があっても良かったと思うのだが…。けれど、ポリスのファンなら楽しめることうけあいである。

(ミニシアターフレンズ管理人 2007年01月14日15時59分)


絶対の愛

◆絶対の愛(韓国)
監督:キム・ギドク
出演:ソン・ヒョナ/ハ・ジョンウ
内容:愛の不安から、整形にふみきり、自分の顔を作り変える女。やがて新しい顔になった彼女は、恋人の前に現れる。真実を知らず、彼女を愛し始める男。しかし、その真実を知った時、彼がとった行動とは!?
3月公開(ユーロスペース)

韓国は整形が盛んらしい。日本ほど、会話において腫れ物にさわるという認識はないそうである。この映画のヒロインがとった行動はさほどリアルではないけど、現実的には起こってもおかしくなさそう。

ところが、それがこの監督にかかると、かなりキワドイものになってくる。タイトルは「絶対の愛」だが、この監督はいつもこれがテーマなのである。一見、そこまでやるぅ?というものでも、それこそが愛ではないか?と問うているみたいである。でも、そんな人が近くにいたら、やっぱり怖いかな?

(ミニシアターフレンズ管理人 2007年01月29日23時26分)


松ヶ根乱射事件

◆松ヶ根乱射事件(日本)
監督:山下敦弘
出演:新井浩文/山中崇/三浦友和
内容:90年代初頭。双子の弟・光太郎は警察官、兄・光は家の畜産業を手伝っている。父親は家を出て久しい。永遠に変わらないように思えたどこかいびつな家族とこの町だったが、光が起こしたある事件と、謎のカップルの来町によって少しずつ狂い始める…
早春公開(テアトル新宿)

この監督の作品は大方、見ている。この監督のリアルな描写は日本でもトップクラスなんだけど、最近の作品では、行き過ぎるあまり、非リアルの世界に突入してきたような気がする…。

面白ければ、リアルなんてどうでもいいと思う。ドキュメンタリーなら問題になるだろうけど。だけれども、そんな突き詰め方をしていった時、罪をおかしたのに罰せられてない(法的だろうが人間的だろうが)というのはいかがなものか?ナアナアな日本社会を揶揄しているのだろうか?

(ミニシアターフレンズ管理人 2007年01月29日23時27分)


パラダイス・ナウ

◆パラダイス・ナウ(フランス・ドイツ・オランダ・パレスチナ)
監督:ハニ・アブ・アサド
出演:カイス・ネシフ/アリ・スリマン
内容:イスラエル占領地、ヨルダン川西岸地区の町。貧困で人々は苦しみ、時折ロケット弾が飛んでくるこの地で、幼馴染のサイードとハーレドは自動車修理工として働いている。未来も希望もない、あるのは占領という事実だけだ…
3/10公開(東京都写真美術館ホール)

イスラエルの占領地区に住むパレスチナ人。彼らにとってはイスラエルの軍事力に対抗するための自爆テロ。この作品はその自爆テロに向かう2人の青年を描いている。けれど、右寄りではなく、そこに新しい考えを注入するヒロインも登場し、2人の心は揺れ動くのだ。

映画として、その手法には少々、難があるのだが(ちょっとばかりご都合主義が見えてくる)、その内容を描くことにこの作品の意味があるので、あまり気にしないほうがいい。これを見ながら、我が国の特攻隊を思い出したのは自分だけだろうか?

(ミニシアターフレンズ管理人 2007年01月29日23時29分)


パパにさよならできるまで

◆パパにさよならできるまで(ギリシャ・ドイツ)
監督:ペニー・パナヨトプル
出演:ヨルゴス・カラヤニス/ステリオス・マイナス
内容:1969年のアテネ。10歳の少年イリアスは、大好きな父親を突然の交通事故で失う。死の事実を受け入れることができない彼は、行商人の父が旅立つ前に残した置き手紙に書かれた約束を胸に、父の帰りを待ち続ける…
2月公開(シネ・アミューズ)

夫婦仲の悪い両親に暗くなりがちの2人の男兄弟。小さい子にとってはなおさら、辛い日々。けれど、仲が悪いと思われてた両親もそれは大人らしい関係で愛してないわけはないのだ。子供にとっては複雑怪奇だろうが…。

そんな中、交通事故で父親が死亡するのだが、末の男の子は大好きな父親の死をなかなか受け入れようとしない。これは見ていてハードだなあと思わずにはいられなかった。最初は家族のハートフルな話なのかと思ってただけに、この展開は意外だったなあ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2007年01月29日23時30分)


ラストキング・オブ・スコットランド

◆ラストキング・オブ・スコットランド(アメリカ)
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:フォレスト・ウィテカー
内容:軽い気持ちでウガンダへ旅立った若きスコットランド人医師が出会ったのは、想像を絶する衝撃的存在だった!絶対的君主統制下のウガンダを舞台に独裁者の光と影や、その王に近づき、知りすぎてしまった男に迫り来る恐怖と闘い…
3/10公開(有楽町スバル座)

悪名高きウガンダのアミン大統領。彼の側近になるスコットランドの青年医師。時代が時代(1970年頃)なせいか、その青年の何か刺激的なことがしたい!的な願望が大統領側近を射止めるが、逆にそれは蟻地獄に足を突っ込むことになろうとは…。

アミン大統領を演じているフォレスト・ウィテカーが上手い!これまで、どちらかというといい役が多かったけど、この悪役をさりげなく演じているような雰囲気がさすが名優と思わせる。まだ彼を知らない人は一度、観てほしいな。

(ミニシアターフレンズ管理人 2007年02月04日20時51分)


あしたの私のつくり方

◆あしたの私のつくり方(日本)
監督:市川準
出演:成海璃子/前田敦子
内容:ひとりぼっちになりたくないから、みんなが求める「私」を演じている。学校では目立たず、家では良い子の女子高生・寿梨。でも本当の自分は何だろう?彼女はイジメられっ子の日南子に携帯メールである物語を送り続ける…
GW公開(シネ・リーブル池袋)

いじめ問題。昨今のニュースを賑わすその問題を描くのだが、それはいじめには関係ない主人公の女の子が、いじめられてる女の子と交流するというもの。でも、いじめられっ子って、そんな誰がなってもおかしくない(逆もそう)境遇を描くので、感情移入できる。

彼らの携帯での会話が楽しい。アドバイスで、転校先では挨拶の後、席につく時にまずこけて笑いをとるとか、デートの時、白い小物を持ってレフ板の代りにするというものは面白かった。もちろん、それで終らないドラマが待っているのだが…。


(ミニシアターフレンズ管理人 2007年02月04日20時52分)


ボビー

◆ボビー(アメリカ)
監督:エミリオ・エステヴェス
出演:アンソニー・ホプキンス/デミ・ムーア
内容:1968年6月5日、アメリカの希望ロバート・F・ケネディ暗殺。事件16時間前、LAアンバサダー・ホテルには様々な想いの22人の人間たちがいた…
2/24公開(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)

冒頭にアンソニー・ホプキンスの言うセリフに「グランド・ホテル」の話をする場面があるが、この作品もまさにグランド・ホテル形式(舞台が1ヶ所の群像劇)である。いろんな人物のいろんな考えが楽しい

そして映画の中ではロバート・F・ケネディは当時の映像と音声で登場する。彼の演説を延々と流すシーンがあるのだが、それは素晴らしい。僕もなぜかウルウルきてしまった。こんなに誇りを持てる演説をした政治家がいる国が羨ましい。

(ミニシアターフレンズ管理人 2007年02月18日11時57分)


東京タワー

◆東京タワー(日本)
監督:松岡錠司
出演:オダギリジョー/樹木希林/内田也哉子/松たか子/小林薫
内容:リリー・フランキー原作の映画化。
4/14公開(全国)

まず小説があって、次にテレビのスペシャル・ドラマ、さらにテレビの連続ドラマを作って、最後(かな?)にこの映画版である。一つのお話でいくら稼ごうというのだろうか?それぞれの作品が薄っぺらにならないものだろうか?

さて、この映画版は樹木希林のおかん役がいい。なんていうのか、母親というドッシリ感があると思うし、それが病気になった時との対比を上手く出せてると思う。ただ、若い頃を演じている樹木希林の実子・内田也哉子の演技はまだまだだ。

(ミニシアターフレンズ管理人 2007年02月18日11時59分)


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